中国の鎮江といえば鎮江黒酢(鎮江香醋)を思い浮かぶ人も多いかもしれませんが、実はまだあまり知られていない観光スポットも存在します。
本記事では、長江の南岸に位置し深い歴史が息づく鎮江の観光について旅を最大限に楽しむための情報を解説します。
旅行を計画される際にはぜひ参考にしてみてくださいね。
鎮江ってどんな所?
鎮江は中国江蘇省の南部に位置し、雄大な長江の南岸に広がる歴史ある都市です。
上海と南京のほぼ中間に位置するため、古くから水陸交通の要衝として栄えてきました。約2500年の歴史を持つこの街は、三国志の舞台としても知られる北固山や、中国四大民間伝説の一つ「白蛇伝」ゆかりの金山など、数々の歴史的・文化的遺産に彩られています。
「森の都」と呼ばれるほど緑豊かな自然に恵まれ、街全体がゆったりと落ち着いた雰囲気に包まれています。また、中国三大名酢の一つである「鎮江香酢」をはじめとする独特の食文化も発展しており、美食の街としても知られています。
鎮江の気候と天気:ベストシーズンはいつ?
それでは鎮江の季節ごとの特徴を見てみましょう。
ベストシーズンは春と秋
鎮江観光のベストシーズンは、春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)です。春は気候が穏やかで、新緑が美しく、花々が咲き誇ります。秋は空気が澄んで過ごしやすく、紅葉が街を彩ります。特に4月と10月は、晴天の日が多く、観光に最適な時期と言えるでしょう。
避けるべき時期
- 夏(7月〜8月): 非常に暑く、特に隣接する南京は「ストーブ都市」の一つに数えられるほどです。高温多湿で観光には不向きな時期となります。
- 冬(1月〜2月): 湿気が多く、底冷えする寒さとなります。屋外での観光は厳しいでしょう。
- 大型連休: 中国の労働節(5月上旬)や国慶節(10月上旬)などの大型連休中は、国内旅行客で非常に混雑し、交通機関や宿泊施設の予約が困難になるだけでなく、料金も高騰する傾向があるので、この時期の旅行は避けた方が無難と言えるでしょう。
3日間のモデルプラン
鎮江の主要な見どころを効率よく巡るための3日間のモデルプランをご紹介します。
ご自身の興味や体力に合わせて、自由にアレンジしてみてくださいね。
- ホテルチェックイン
- 西津渡古街を散策
- 鍋蓋面を堪能
- 金山寺や北固山公園を散策
- 水晶肴肉・鎮江香酢とともにカニスープ小籠包を味わう
- 焦山を散策
- 時間が余れば中国酢文化博物館を見学
鎮江への行き方・アクセス方法
日本からの行き方
日本から鎮江への直行便はなく、上海(浦東国際空港または虹橋国際空港)または南京(禄口国際空港)を経由するのが一般的です。上海または南京に到着後、高速鉄道(中国新幹線)を利用して鎮江へ向かいます。
主要都市からのアクセス
- 上海から鎮江: 上海虹橋駅から高速鉄道(G/D列車)で約1時間〜1時間半です。便数が非常に多く、アクセスは便利です。
- 南京から鎮江: 南京南駅から高速鉄道で約20分と非常に近く、日帰りでの訪問も可能です。
鎮江市内のアクセス
鎮江市内には地下鉄がありません。移動はタクシーか配車アプリ(Didiなど)が主な手段です。市内ではDidiの車両が比較的多く走っていて、すぐに捕まえられます。
- タクシー/Didi: 初乗り料金が安く、観光スポット間の移動に最も効率的です。
- 路線バス: 運賃は一律1〜2元と非常に安価です。鎮江駅北広場のバスターミナルから各方面へ頻繁に出発しています。
- 徒歩: 西津渡古街と金山寺の間などは徒歩(約15〜20分)でも移動可能です。
鎮江の外せない観光スポット
鎮江には歴史と自然が織りなす魅力的な観光地が点在しています。ここでは特におすすめの場所と、それぞれの詳細なアクセス方法をご紹介します。
🎖️ 西津渡古街
昔は渡船場だった歴史のある地区で、元・明・清時代の古い街並みがそのまま残っています。石畳の道沿いには、当時の面影を残す建物が軒を連ね、レストランやカフェ、屋台などで賑わいます。夜にはライトアップされた古街が幻想的な雰囲気に包まれ、歩いているだけで楽しめます。
🎫 チケットは不要で、入場料は無料。誰でも自由に出入りできます。





鎮江駅から車で約10分、徒歩だと約30分。その他の観光スポットにも近くて便利だよ。
🎖️ 金山寺(金山)
鎮江を代表する景勝地の一つで、中国四大民間伝説「白蛇伝」の舞台として全国的に有名です。長江に面した小高い山に建つ金山寺は、壮麗な伽藍と慈寿塔が特徴。塔に登ると長江と鎮江市街のパノラマビューが一望できます。休日には様々なイベントが開催され賑わいます。チケットは窓口に並ばなくてスムーズに入場できるネットでの事前購入がお勧めです。







観光の所要時間は3〜5時間程度。鎮江駅から車で約15分、西津渡古街からも歩いていけます。
🎖️ 焦山
長江の中央に浮かぶ島全体が公園となっている景勝地です。島内には定慧寺や碑林があり、歴史と文化を感じることができます。焦山は島であるため、対岸の乗り場から渡し船(チケット料金に含む)を利用して上陸します。







鎮江駅から車で約30分。焦山渡し場からはフェリーで約5分。
🎖️ 北固山
三国志の英雄たちが活躍した舞台として知られる北固山は、長江のほとりにそびえ立つ景勝地。山はそれほど高くないので、体力に自信がない人でも比較的に登りやすいです。甘露寺は劉備が孫権の妹と結婚したとされる場所で、三国志ファンなら必見スポット。山頂からは長江の雄大な流れを望むことができます。







鎮江駅から車で約15分。チケットはネット予約がオススメ。
🎖️ 中国酢文化博物館
鎮江香酢の歴史や製造工程を学べるユニークな博物館。国家無形文化遺産プロジェクトの拠点でもあり、鎮江の食文化を深く知るうえで欠かせないスポットと言えるでしょう。このエリアはお酢の生産地のため、街全体に香酢の香りが漂っています。入場料は40元ですが、Trip.comで事前に購入しておけば現地でスタッフとやり取りすることなく、QRコードをスキャンするだけで入場できます。







鎮江駅から車で約30分。他の観光スポットからは少し離れた場所にあり、周辺にはレストランが少ないので食事を済ませてから行こう。
鎮江グルメ:外せない「鎮江三怪」
鎮江にはその土地ならではの食文化があります。中でも「鎮江三怪(ちんこうさんかい)」と呼ばれる3つの名物は、鎮江を訪れたらぜひ味わってほしい逸品です。
鎮江香酢(ちんこうこうず)
中国三大名酢の一つに数えられる黒酢で、その歴史は1400年以上にも及びます。もち米を主原料とし、独特の製法で長期熟成させることで、まろやかな酸味と深いコク、そして豊かな香りが生まれます。
鎮江コーラも街の至るところで販売されているので、ぜひ試してみてください。江蘇省の特産である黒酢「鎮江香醋」をコーラで割った飲み物で、地元では健康ドリンクとして親しまれているのだそう。黒酢の濃厚なコクと香りに、コーラの甘みが合わさる意外な味わいで、観光客にも人気です。


水晶肴肉(すいしょうこうにく)
豚肉の煮こごりで、鎮江を代表する冷菜。水晶のように透き通った見た目からこの名が付きました。鎮江香酢と細切り生姜を添えて食べるのが一般的で、さっぱりとした味わいが特徴。フランス料理のテリーヌに似た食感でワインやお酒にもあいます。


鍋蓋面(なべぶためん)
鎮江独特の麺料理で、その名の通り「鍋の蓋」を使って麺を茹でるという珍しい調理法が特徴です。大きな鍋で麺を茹でる際、小さな木の蓋を鍋の中に浮かせることで、麺が均一に茹で上がり、コシのある食感になると言われています。


おすすめレストラン🍜 鎮南鍋蓋面館(解放路店)
鎮江市で地元民から長年愛される鍋蓋麺の老舗名店で、ランチタイムなどの混む時間帯は行列ができます。8時間かけて煮込んだ濃厚スープと、コシが強く弾力のある麺の組み合わせが特長。名物の「水晶肴肉(豚肉の煮凝り)」をトッピングし鎮江香醋をかけて味わいます。地元のグルメと生活感を感じられるレストランです。
📍解放路自由领地天桥下4-1号商铺





鎮江駅からは車で約12分。
おすすめホテル:小山楼中国式旅館 鎮江(西津渡古街)
鎮江は上海からも比較的近く日帰りでも訪れやすい街ですが、あえて宿泊して西津渡古城の夜景を楽しむのもおすすめ。2024年に改装された鎮江小山樓中国式旅館は、鎮江駅から約4kmとアクセスの良い立地にあり、金山や三山風景名勝区など多くの観光名所が徒歩圏内。周辺にはレストランやカフェも多く、食事に困ることはありません。ベッドが3つあるファミリータイプの客室もあり、家族連れにも人気です。


まとめ
歴史と自然、そして美食が融合した古都、鎮江。古い街並みが残る西津渡古街を散策したり、長江の絶景を眺めたりと、歴史と自然、そして食を一度に楽しめるのが鎮江の大きな魅力。上海や南京からのアクセスも良く、それぞれの観光スポットが近いので、週末にさくっと旅行したい人にも最適なデスティネーションです。市内はDidiで快適に移動できるため、本記事のアクセス情報を参考に、ぜひあなただけの鎮江の旅を計画してみてくださいね。



