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世界遺産🇨🇳張家界を1日で巡るモデルコース完全ガイド

中国湖南省に位置する張家界(ちょうかかい)は、その壮大な自然景観で世界中の旅行者を魅了しています。映画『アバター』の舞台のインスピレーションになったと言われる奇岩群は、一度見たら忘れられないほどのインパクト。今回は張家界の魅力を24時間で最大限に体験するためのモデルコースをご紹介いたします。限られた時間でも自然、文化、そして美食を存分に楽しみたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

張家界を訪れる前に知っておきたいこと

張家界への旅行を計画する上で、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

訪問のベストシーズン

張家界観光のベストシーズンは、気候が穏やかで景色が最も美しい春(4月~5月)と秋(9月~11月) 。この時期は、極端な暑さや寒さがなく、最も快適に観光を楽しめます。

6月もじつは意外と穴場シーズン。雨と霧が多くなりますが、霧に包まれることで幻想的な世界を演出します。

  • 初めての訪問で、快適に景色を楽しみたい! ➡ 春(4-5月)または秋(9-11月)
  • 避暑がてら、元気にハイキングしたい! ➡ 夏(7-8月) 
  • 人が少ない時期に、ゆっくり絶景写真を撮りたい! ➡ 秋(9-11月)
  • 雪の張家界という幻想的な世界を見てみたい! ➡ 冬(12-2月) 

張家界の歴史

張家界の歴史は古く、紀元前221年にまで遡ります。かつては「大庸(Dayong)」と呼ばれ、その辺境の地ゆえにアクセスが困難でした。しかし1979年に地元の住民によって武陵源の独特な石英砂岩の山々が再発見され、その観光ポテンシャルが注目されました。1982年には張家界国家森林公園が設立され、1992年にはユネスコ世界遺産に登録。そして1994年、漢代の将軍、張良にちなんで「張家界」と改名され現在に至ります。

行き方:アクセスと移動

張家界に行ってみたいけれど、「具体的にどうやって行けばいいの?」「チケットはどこで買うの?」という疑問をお持ちの方も多いはず。張家界市へのアクセスから、公園内の移動手段、効率的な入園ゲートの選び方までを解説します。

張家界へのアクセス:飛行機・鉄道・バス

日本から張家界へ向かうには、中国の主要都市を経由するのが一般的です。現地での移動手段も含めて解説します。

✈️ 飛行機でのアクセス(張家界荷花国際空港)

市中心部から約4.5km、天門山ロープウェイの乗り場からも近く、アクセスは良好です 。北京、上海、広州、西安、香港など中国国内の主要都市から直行便が運航されています。また、韓国のソウルや釜山など、一部の国際線も就航しています 。空港から市内へはタクシーで約15分、料金は13~25元程度が目安です 

🚄 鉄道でのアクセス

張家界には主に2つの鉄道駅があります。

  • 張家界西駅(高速鉄道駅): こちらが高速鉄道(G列車・D列車)の発着駅です。北京、上海、西安、重慶、長沙など主要都市から快適にアクセスできます 。駅周辺にはバス停も整備されています 
  • 張家界駅(在来線駅): こちらは主に在来線(K列車など)が発着します 。市中心部から約4km、空港からも約4.5kmの場所に位置しています 

🚌 長距離バスでのアクセス

近隣の都市からは長距離バスもあります。長沙からは約5時間、料金は約80元です 。凤凰古城や芙蓉鎮など、周辺の観光地を巡る際にも選択肢となります。

空港・駅から公園への行き方:メインはバスかタクシー

張家界国家森林公園のメインゲートまでのアクセス方法をご紹介します。

市中心部(張家界市)から行く場合

  1. バス(最も経済的)張家界中心バスターミナルという長距離バスターミナルから、森林公園行きの直行バスが運行しています 。このバスターミナルは張家界駅(在来線駅)の隣にあります
    • 運行時間:6:30~17:30頃
    • 料金:13元
    • 所要時間:約30~60分
    • 行き先:森林公園のゲートによってバスが異なります。多くの場合、東門(武陵源標識門)南門(森林公園門)に停車するので、乗車前に運転手さんに確認しましょう 
  2. タクシー
    • 料金:75~130元程度
    • 所要時間:約40分 

張家界西駅(高速鉄道駅)から行く場合

駅隣接のバスターミナルから、森林公園行きのバスが出ています 

  • 運行時間:8:00~17:20頃
  • 料金:13元
  • 所要時間:約1時間
  • 備考:オフシーズンは約40分に1本の間隔で運行しています 

武陵源エリアから行く場合

東門のすぐそばには武陵源バスターミナルがあり、張家界市内や空港などへのバスが運行しています。

🎫 チケット購入方法:事前予約がおすすめ!

チケットは事前にオンライン予約するのが確実です。入場券+指定されたロープウェイ・エレベーター(例:百龍エレベーター片道+天子山ロープウェイ片道)がセットになったチケットがおすすめ。特にピークシーズン(春・秋・祝日・夏休み)は、当日窓口で購入できない可能性が高いです 。入場時間帯(時間枠)が指定される場合もありますので、予約時に確認しましょう 

購入時の注意点

  • 購入にはパスポート(氏名・番号・生年月日・国籍)の情報が必要です 
  • 購入後は電子チケットとして発行され、入場時はパスポートを提示するだけでOKです 
  • 初日入場時に、その場で顔認証登録を求められることがあります。登録しておけば、4日間はパスポートなしでも入場できる場合があります 
  • 再入場する際は、初日入場後に係員に再入場の予約を依頼する必要がある場合があるので、確認しましょう 

🚠 園内の移動手段:エコバス・ロープウェイ・百龍エレベーター

公園は広大で、徒歩だけで回るのは現実的ではありません。以下の交通機関を賢く使い分けましょう。

  • エコバス(園内シャトルバス): 入場券に含まれています 。山頂エリア(袁家界・楊家界・天子山)間や、麓エリア(十里画廊・金鞭渓)への移動に必須です 
  • ロープウェイ(索道): 各エリアへのアクセスに便利です。別途料金が必要です 
    • 天子山索道、楊家界索道、黄石寨索道
  • 百龍エレベーター: 世界一高い屋外エレベーター(ギネス世界記録)で、326メートルをわずか1分半で上昇します 。袁家界エリアへのアクセスに最適で、別途料金が必要です 
交通機関主な接続エリア所要時間料金(参考)
エコバス各エリア間・ゲートと各乗り場間変動入場料に含む
百龍エレベーター東門(麓) ⇔ 袁家界(山頂)約1.5分約65元~ 
天子山ロープウェイ東門(麓) ⇔ 天子山(山頂)約6分(※資料により変更有)約72元~ 
黄石寨ロープウェイ南門(麓) ⇔ 黄石寨(山頂)約5分約65元~ 
十里画廊観光列車十里画廊(麓)の往復約30分約38元 

※ 料金は変更される場合があります。正確な情報は公式サイトなどでご確認ください。


🚪 5つの入園ゲート:どれを選ぶ?

張家界国家森林公園には5つのゲートがありますが、アクセスと観光のしやすさで選ぶなら、東門か南門がベストです 

東門(武陵源標識門)

  • 特徴最もメインとなるゲート。武陵源エリアの中心に位置し、周辺にはホテルやレストランが非常に充実しています。
  • おすすめポイント:百龍エレベーターや天子山ロープウェイへのアクセスが良く、効率的に山頂エリア(袁家界・天子山)を巡りたい方に最適です。多くのモデルコースがこの門を起点としています 

南門(森林公園門)

  • 特徴:市中心部から最も近いゲートです 
  • おすすめポイントハイキング好きな方混雑を避けたい方におすすめです。金鞭渓のスタート地点であり、黄石寨へのアクセスも良好です。ピークシーズンは東門の混雑が予想されるため、こちらから入園するのも一つの手です 

北門・西門・中門:

特定のエリアを集中的に巡りたい場合や、時間に余裕がある方向けです。一般的な初訪問の観光では、東門か南門を選べば間違いありません 

話題の「ロボット脚」でSF映画をプチ体験?

「山登りは好きだけど、膝が心配…」「家族に高齢者がいて、一緒に絶景を楽しめるか不安…」そんな悩みをお持ちの方に、まさに福音とも言える画期的なサービスが張家界に登場しています。それが「外骨骼ロボット」、通称「ロボット脚」です。

2025年にアメリカのインフルエンサーが体験した動きが世界中で話題を呼び、「中国は2080年に生きている」とまで称賛されたこの最新テクノロジー。その特徴からレンタル方法、料金までご紹介します。

ロボット脚ってどんなもの?装着すると自動で歩ける魔法のギア

ロボット脚は外骨骼(がいこつ)ロボットとも呼ばれており、腰から膝にかけて装着する装着型のアシストスーツです。まるで「鉄の骨格」を体の外側にまとうイメージ。センサーがユーザーの動きをリアルタイムで感知し、モーターが力をアシストしてくれる、まさに21世紀のリアル「ロボットスーツ」 です

主な特徴と効能

  • 驚きの軽さ:本体の重さはなんとわずか1.8kg〜2kg。ノートパソコン1台分程度の重さで、装着していることを忘れるほどの軽量設計です
  • 「力を貸してくれる」感覚:装着して歩き出すと、「勝手に脚が前に出る!」と体験者は口を揃えます。上り坂では腰を押し上げるようにアシストし、下り坂では膝への衝撃を和らげるブレーキ役を果たします
  • 体力消費を大幅カット:このロボット脚を使うことで、登山時の体力消費をなんと30%〜50%も削減できると言われています。「無痛登山」を現実のものとする画期的なアイテムです。
  • 多機能ぶりもスゴイ:アシスト機能だけでなく、心拍数などの体調モニタリング機能や、緊急時のSOS発信機能、さらには観光案内(オーディオガイド)機能まで搭載されているモデルもあります
  • スマホで簡単操作:機器はスマートフォンと連携し、アプリでアシストの強弱などを調節できます。直感的に操作できるので、機械が苦手な方でも安心です。

装着方法もカンタン

専用のベルトを腰と膝に巻き、バックルを留めるだけ。スタッフが丁寧にフィッティングしてくれるので、装着にかかる時間はわずか1分程度です。特別なトレーニングや慣れは一切必要ありません。

レンタル料金(張家界での1日利用)

  • 料金約160元(日本円で約3,200円)
    • 料金は変動がある可能性があるため、現地で最新料金を確認しましょう。

1日で巡る張家界モデルコース

8:00 AM:ホテルで朝食

張家界での1日は宿泊先のホテルの温かい朝食から始まります。こちらのホテルは朝食ビュッフェが好評。朝食は種類が豊富で中華と洋食の両方が提供されています。

このホテルは張家界国家森林公園の東門から徒歩数分という抜群の立地で観光に非常に便利です。周辺には飲食店やエンターテインメント施設が多くあります。

9:00 AM:張家界国家森林公園を散策

朝食後は張家界国家森林公園へ向かいます。入口には伝統的なパゴダ建築が広がり、多くの観光客で賑わっています。ハイシーズンでなくても多くの人が訪れるため、チケットは事前に予約しておきましょう。

公園は「森林」と「山」の二つのエリアに分かれており、どちらも広大です。バスで森林エリアへ移動すると、野生の猿たちが出迎えてくれることもあります。山猿はいたずら好きなので、持ち物には十分ご注意ください。手つかずの自然が残されたこの場所で、マイナスイオンを胸いっぱいに吸い込んで心身ともに浄化された気分に。そびえ立つ山々と、ナショナルジオグラフィックの表紙を飾るような幻想的な景色は息をのむ絶景です。

1:00 PM:百龍エレベーターで空中散歩

昼食後は、世界一高い屋外エレベーターとして知られる百龍エレベーターへ。高さ326メートルを超えるこのエレベーターは、約1分30秒で山頂へと私たちを運びます。ガラス張りの側面からは、眼下に広がる壮大な景色を一望でき、まさに空中散歩をしているような感覚を味わえます。混雑していることもありますが、その絶景絶対に必見です。

2:00 PM:袁家界風景区で『アバター』の世界へ

百龍エレベーターで到着するのは、張家界観光のハイライトの一つ、袁家界風景区です。ここは、映画『アバター』に登場する「パンドラの山」のインスピレーション源となった場所として有名です。特に「南天一柱(Southern Sky Column)」は、映画公開後に「アバター・ハレルヤ山」と改名され、多くの観光客を惹きつけています。霧が晴れた日には、目の前に広がる奇岩群の壮大さに圧倒されることでしょう。言葉では表現しきれないほどの絶景ですので、ぜひご自身の目でこの感動を体験してください。

5:00 PM:寨子里的钵钵菜·湘西山里菜(魅力湘西店)で夕食

夕方は張家界の地元料理を味わってみてはいかがでしょうか。湖南省の郷土料理である湘西山里菜は、山々が育む「山の恵み」そのものです。湖南省西部の急峻な武陵山脈に囲まれたこの地では、昔から「靠山吃山(山に頼って生きる)」の知恵が受け継がれています。最大の特徴は、旬の野山でしか採れない圧倒的な新鮮さ。春の山菜や秋の松茸など、季節ごとに表情を変えます。

こちらのレストランでは、土家の三大鍋(豚足・鶏・鴨の土鍋煮込み)、枞菌(しょうくん)のスープ、蕨菜(わらび)の腊肉炒め、湘西烤串(焼き鳥)などがおすすめです。口コミサイトでも高評価を得ている名店で、民族風の内装と広々とした店内が特徴。ただしピーク時は待ち時間が発生するため、予約するか時間に余裕を持って訪れるのがおすすめ。この後のアクティビティ「魅力湘西」劇場へのアクセスも便利です。

🚗 アクセス:武陵路593号(近魅力湘西)

7:00 PM:「魅力湘西」のライブパフォーマンスを体験

張家界での1日の締めくくりは、魅力湘西でのショー鑑賞です。ここでは地元の民俗芸能、おとぎ話、アクロバット、歌、そして印象的な花火が組み合わされた1時間のショーを楽しむことができます。ブロードウェイのような深みやドラマ性はありませんが、屋外ステージで火渡りなどのスリリングなパフォーマンスも披露されます。きっと楽しい夜を過ごせるでしょう。

知っておくと便利なヒント

  • 歩く距離: 1日平均20,000歩は歩くと言われています。スニーカーなど歩きやすい靴は必須です 
  • 混雑回避: ピークシーズン(5月、7-8月、10月の国慶節など)は非常に混雑します。朝8時前の入園を目指すと、ロープウェイやエレベーターの待ち時間を短縮できます 
  • 野生の猿: 金鞭渓や十里画廊エリアには野生の猿がたくさんいます。食べ物を見せたり、ビニール袋を手に持って歩いたりすると、奪おうとすることがあるので注意しましょう。バッグのジッパーはしっかり閉めてください 
  • 食事: 園内の主要なバス停周辺には軽食やレストランがありますが、値段は高めで、選択肢も限られます。軽食(チョコレートやエネルギーバーなど)や飲み物を持参するのがおすすめです 
  • 持ち物: パスポートは必須。暖かい季節は虫除けスプレー虫除けスプレー 。バスでの移動が多いので車酔いしやすい人は酔い止めも忘れずに。

まとめ

張家界はその壮大な自然と豊かな文化が融合した、まさに「仙境」と呼ぶにふさわしい場所です。24時間という限られた時間の中でも計画的に巡ることで、その息をのむような絶景と心温まる地元の人々の暮らしに触れることができます。この記事が、皆様の張家界旅行の素晴らしい思い出作りの一助となれば幸いです。ぜひ張家界へ足を運んでみてください。

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この記事を書いた人

某日系エアラインの元国際線キャビンアテンダントとして40カ国以上を旅する。中国生まれ、日本・シンガポール・カナダ・ハワイで育つ。日・中・英語を話すトリリンガルだが普段はバリバリの関西弁。現在は中国を中心に、旅とカルチャーの最新情報を独自の視点で発信中。

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