アイリーン・グー、ミラノ・コルティナ五輪で銀メダル獲得

2026年2月12日 - スポーツ

2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪にて、中国代表のアイリーン・グー(谷愛凌)選手が、女子フリースタイルスキー・スロープスタイルで銀メダルを獲得しました。2022年北京五輪での熱狂から4年、現役のスタンフォード大学生として学業と競技を両立させながら挑んだ今大会でも、その圧倒的な存在感を示しています。

Image: Flickr

わずか0.38点差の激闘、最高難度の滑りを披露

2月9日に行われたスロープスタイル決勝で、グー選手は86.58点を記録しました。金メダルを獲得したマチルド・グレモー選手(スイス)とはわずか0.38点という僅差での決着となりました。惜しくも頂点には届きませんでしたが、彼女は試合後のインタビューで「自分にとって過去最高のパフォーマンスができた」と晴れやかな表情で語っています。

今大会、彼女は女子選手として唯一、フリースタイルスキーの全3種目(スロープスタイル、ビッグエア、ハーフパイプ)にエントリーするという過酷なスケジュールに挑んでいます。スロープスタイルでの銀メダルは、彼女にとって通算4個目の五輪メダルであり、今後の2種目でのさらなるメダル獲得に大きな期待がかかっています。

競技種目日程(現地時間)ステータス
スロープスタイル2月9日銀メダル獲得
ビッグエア2月14日(予選)/ 16日(決勝)出場予定
ハーフパイプ2月19日(予選)/ 21日(決勝)出場予定

文武両道を体現する「天才少女」の歩み

アイリーン・グー選手は2003年、米国サンフランシスコで米国人の父と中国人の母の間に生まれました。3歳でスキーを始め、8歳でフリースタイルスキーの世界に飛び込んだ彼女は、瞬く間にその才能を開花させました。

彼女の特筆すべき点は、競技成績だけでなくその知性にもあります。高校を1年飛び級で卒業し、名門スタンフォード大学に合格。現在は国際関係学を専攻する現役大学生です。また、ルイ・ヴィトンやティファニーといった世界的ハイブランドのモデルも務め、スポーツ・学問・ファッションの三分野でトップを走り続ける姿は、世界中の若者の憧れの的となっています。

中国代表としての決意と社会的影響

2019年、当時15歳だった彼女は、米国から中国へ代表権を変更するという大きな決断を下しました。「母の母国である中国で、ウィンタースポーツを普及させ、何百万もの少女たちに夢を与えたい」という動機は、当時のスポーツ界に大きな衝撃を与えました。

2022年の北京五輪では2個の金メダルと1個の銀メダルを獲得し、中国国内で国民的英雄となりました。今回のミラノ大会での銀メダルに対しても、中国のSNS(微博など)では「彼女の勇気と努力は金メダル以上の価値がある」といった称賛の声が溢れています。一方で、その巨大な影響力ゆえに政治的な注目を浴びることもありますが、彼女は常に「スポーツを通じて世界を繋ぐ」という姿勢を崩していません。

「魔法のようなスポーツの力で、不可能を可能にしたい」と語るグー選手。2月14日から始まるビッグエア、そして得意種目のハーフパイプへと、彼女の挑戦は続きます。ミラノの空を華麗に舞う彼女の姿から、今後も目が離せません。

Stanford Daily: Eileen Gu ’26 wins Olympic silver with more events to come

South China Morning Post: Explainer | Eileen Gu biography and family

新華網:谷愛凌:最好的滑行銀牌無憾