国慶節7連休に19億人以上が地域跨ぎで移動の見込み

2024年10月5日 - News 今月の話題

中国では国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた7連休が明日から始まる。中国交通運輸部(省)は、7連休中に出かける人は、旅行と帰省がメインで、地域跨ぎで移動する人の数は延べ約19億4000万人に達すると予想している。これは1日平均延べ約2億7700人の計算となり、前年同期比0.7%増になるとみられている。特に自動車で移動する人の割合は80%以上の延べ15億2600万人に達する見込みだ。中央テレビ網が報じた。

複数の旅行サイトのデータによると、人々の旅行の意欲が非常に高まっており、7連休中に旅行に出かける人の6割以上が長距離旅行である可能性があることが分かる。中国国内旅行や海外旅行、インバウンドなどの予約数が前年同期比で目に見えて増加している。旅行サイトのデータによると、9月28日の時点で、「7連休に旅行」というキーワードの検索回数が前年同期比で27倍増と、激増している。人気の旅行先トップ5は、北京、西安、成都、南京、重慶となっている。

中国人は海外へ 外国人は中国へ

7連休中、中国人観光客は海外へ、外国人観光客は中国へという流れができそうだ。

7連休中にアウトバウンドに向かうエアチケットの予約数が最も多い都市を見ると、全てが5時間フライト圏内で、上位には、香港特別行政区、タイのバンコク、マレーシアのクアラルンプール、韓国のソウル、日本の大阪などが入っている。

その他、中国が特定の国から来る外国人を対象に144時間のトランジットビザ免除政策を実施しているのを背景に、今年の7連休中は、インバウンドの増加がアウトバウンドの増加を上回りそうだ。また、広州や西安、張家界といった中国の定番の人気観光都市と海外の都市を結ぶ国際線が増え続けており、それら都市を訪問する外国人観光客も増加している。

旅行サイトの7連休中の予約状況を見ると、インバウンドの増加幅がアウトバウンドを上回り、予約数が前年同期比で60%増となっている。うち、日本やタイ、マレーシア、英国などから来る観光客が比較的多いほか、今年は中国と査証(ビザ)相互免除措置を実施しているタイとシンガポールが、インバウンド客の送り出し国ランキングで、3位と5位に入っている。(編集KN)

「人民網日本語版」より