湾湖へ奇麗な泗水を見る=山東省済寧市

泗水は山水に生まれ、連綿と続く南北の丘陵は、離れない夫のように、清らかで美しい泗河を守って、青々とした小さい城を抱いて、くねくねと起伏して、幾重にも折り重なる。千年の歴史がある泗河は深くてまた内気で、まるで糸がすべすべして柔らかい絹の帯のようで、村村を巻いて、城の中と城の外まで延びて、道の中の風土人情、歴史や伝説を持って西へ流れて、軽やかに淮河に投げ込んで、東海に流れ込む。山水の子の泗水は、茫漠とした泰沂の余脈の末、泗河の初めに位置し、山々が抱き合って、碧水が環流している。

龍湾湖は、山の北、水の浜にはめ込まれた銅鏡、一つの明珠で、泗水のほとんどの面積とつながっていて、上に泗河の最大の支流である済河からの水を受け、下に芦城、尹城、金荘の諸河川を経て泗河に帰り、水の流れのところはすべて悠久な歴史、深い文化、面白い伝説がある。

何年が過ぎて、痩せた少女はだんだん大きくなって、化粧ができるよになり、出水芙蓉のように姿を変えて、聞くことも見ることも体験することもできる閲湖尚儒研学基地になった。新しく改築された611省道は南北を貫通し、高速鉄道、高速道路は東西を横断し、昔閉塞していた龍湾湖はひっそりと懐を開いている。東の平邑、西の曲阜、または南の鄒城、北の寧陽新泰から泗水の境界に入り、さらに泗水に近づいたばかりで、まるで緑の海に飛び込んだようで、花の香りがつきまとい、虫が飛んでいて、空気の中にはさっぱりしている。山間の道路がうねっていて、その間を進むと、何の景色も見える。

龍湾湖畔は泗水を観賞する絶好の場所だと言わざるを得ない。遠くから泗水を見て、山並みの上、河道の辺、道路の辺、農家の家、垂柳、クロモジ、ニセアカシア、白蝋、梧桐、朝顔、黄梅、薔薇は、すべて寛大な日光、連綿と続く厚い土と独特な地脈に育まれ、滋養され、青々と生長し、濃情に咲き、びっしりと茂っている。週りを見回してみると、この濃い緑は、抑圧的ではなく、重苦しいものではなく、奇麗で透き通った明るいものであり、粉飾もせず、偽の彫刻もしない自然の美しさであり、渾然として天成していることに気づいた。その中に身を置くと、まるで隔世のようで、都市の喧騒、混雑と焦りがなくて、大地の耳打ちを聞くことができて、自然のリズムに触れることができて、時間の足どりを踏んで、山を遊覧して、泉を見て、水を遊んで、楽しいことではないか。