滞在時間は約40時間!イーロン・マスク氏の「疾風」式訪中が終了
1日午前11時頃、米国の電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)を乗せたプライベートジェットが上海虹橋国際空港を飛び立ち、米テキサス州のオースティン・バーグストロム国際空港に向かった。中国新聞網が伝えた。マスク氏は3年ぶりに中国を訪れ、計40数時間の滞在中の日程はかなり過密だった。原稿執筆時点で、テスラ中国はマスク氏の滞在中の具体的な行程を明らかにしていないが、少なくとも今回の訪中は改良型「Model3」の上海での大量生産、上海工場「ギガファクトリー」の生産拡大、上海でまもなく着工する超大型商用バッテリー「メガパック」を製造する新たなギガファクトリー、今後のバッテリー製品の販売、FSD(自動運転機能)技術の中国への導入の準備のためであると推測する業界関係者が少なくない。特筆されるのは、マスク氏の訪中初日にテスラの株価が上昇したことだ。米株式市場で現地時間の5月30日に取引がスタートすると、テスラ株は一気に5%上昇し、当日の終値は前日比4%上昇し、テスラの時価総額は一晩で250億ドル(1ドルは約138.9円)以上上昇した。5月31日の取引終了時の株価は同1.38%上昇の203.93ドルだった。株価上昇により、マスク氏は半年ぶりに世界一の富豪の座に返り咲いた。ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、マスク氏は現在の純資産が約1923億ドルで、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンのベルナール・アルノーCEOの1870億ドルを抜いたという。