火星探査から1年、「天問1号」の収穫とは?

2022年5月26日 - News

火星探査車「祝融号」(左)と着陸プラットフォームが収まった画像。(画像提供は国家航天局)

■惑星探査 将来的に小惑星の探査とサンプル採取を実施

「中国の宇宙2021」白書によると、中国は今後5年間で引き続き惑星探査プロジェクトを実施し、小惑星探査機を打ち上げ、地球近傍小惑星のサンプル採取、火星のサンプルリターンなどのキーテクノロジーの研究開発を行う。

計画によると、中国はさらに天問2号、天問3号、天問4号などの任務を実施する。中国航天科技集団第五研究院によると、天問2号探査機はすでに試作品の研究・製造段階に入っており、任務のペースが上がっている。

中国工程院院士で、中国月探査チーフデザイナーの呉偉仁氏は、「中国は将来さらに太陽系のその他の惑星付近を通過し、探査を行う。例えば金星や地球の脅威となる地球近傍小惑星の探査を行い、その早期警戒、防御、処置などを実現する」と述べた。