新若者消費報告が発表 若い人が追い求めるのは?

2022年1月15日 - 未分類

今月5日、「新若者トレンド消費傾向発展」シンポジウムが北京で開催された。その中で、北京師範大学課題チームが「新若者トレンド消費傾向発展報告2021」を発表した。

同チームによると、高い経済力と消費力を備え、家族からの支援を必要としない、というのが多くの新若者層の現状だ。これと同時に、資産運用情報や経済理念の伝播の恩恵を受けて、新若者層は消費に際してより理性的になり、人に見せびらかすための自己顕示型消費行為は減少したという。

オンラインショッピングは新若者層のトレンド消費の主要ルートだ。調査研究データによると、新若者の21%が「毎日オンラインショッピングをしている」と答え、62%が「これからオンラインショッピングへの意欲が高まるだろう」と予測し、70%近くが「買い物するときにはまずコストパフォーマンスを考える」とした。

特に3Cデジタル製品(コンピューター、通信機器、電子製品)の分野では、多くの新若者層が高性能とコストパフォーマンスとのバランスを追求する。同報告が例として挙げる、ECプラットフォーム「拼多多」の「100億元キャッシュバック」(1元は約18.2円)チャンネルが2021年に打ち出した「RTXシリーズノートパソコン新製品初公開イベント」の場合、イベント当日に最大で1000元にも上るキャッシュバックを行った。関連する優遇情報がSNSやゲーム、ハードウェアのコミュニティで核分裂のような勢いで広がると、「機械革命」や「神舟」など複数のブランドを擁する「RTX3070」及び「RTX3060」ゲーミングノートが消費者の購入意欲をかき立て、多くの注文に結びついた。

拼多多新消費研究院の陳辰研究員は、「この100億元キャッシュバックチャンネルで、拼多多はたくさんのブランド企業と共同で販売促進キャンペーンを展開し、市場で注目度が高く、売れ行きが好調で、消費者からの反響が高いブランドの定番商品の消費に対して直接キャッシュバックを行い、利益を大幅に少なくし、消費者に実際の恩恵をしっかり感じてもらえるようにした。これは若い消費者が100億元キャッシュバックの対象商品を受け入れる主な原因でもある」と述べた。

同報告によると、トレンドに敏感な新若者層は、買い物に際してコストパフォーマンスのほか、機能に対してもより細分化された要求を持ち、製品の品質と専門的機能の体験が若者の消費における重点注目ポイントになっている。60%近くのトレンドに敏感な新若者層は、トレンディな外観設計が彼らの購入決定を促すとしている。

ECプラットフォームである拼多多の公式データによれば、2021年11月下旬に冬シーズンに入ってから、ドクターマーチンの内側ボアのブーツ、保温インナーセット、ダウンジャケットが大半の女性消費者の防寒対策の硬直的需要になり、保温効果があってファッショナブルな服飾品数十種類の売り上げも前年同期比90%以上増加した。おしゃれな新インナーブランドUbras(ウブラス)を例にすると、拼多多プラットフォームに開設された公式旗艦店で、60種類以上の商品が100億元キャッシュバックに参加し、消費者は通常価格で買い物するとキャッシュバックを受けられた。消費者が商品を評価する時に頻繁に出てくるキーワード上位3位は、「材質がよい」、「快適」、「コストパフォーマンスが高い」だ。

「口紅経済」はポストコロナ時代の注目点の1つで、女性消費者は中国内外の化粧品ブランドを再び追い求めるようになった。寒い季節には、カラー、光沢感、保湿効果が女性者の口紅選びで重要なポイントになる。

飲食の面では、味や口当たりが消費者の心を動かすほか、工夫を凝らした商品デザインに「一目惚れ」することも多い。鋭澳(RIO)カクテルシリーズは若者消費者に人気があり、そのボトルやパッケージデザインの思い切ったイノベーションを受けて消費者は「ほろよい気分」で購入ボタンを押す。すっきりとしていながらキラキラ感のある複数のビジュアル効果に、異なるフレーバーも用意され、若い消費者の視線をしっかり捉えている。拼多多プラットフォームで人気のイチゴ味とピーチ味のそのまますぐ飲めるカクテル商品の評価を見ると、「ボトルがすごく素敵」が1万1000件に上り、最も多く寄せられる評価の言葉になっている。

同チームは先にケーススタディなどの方法を通じて、新若者のネットショッピングの主な特徴を、▽適当な消費はせず、慎重に計画を立て、品質を重視する▽ショッピングは社交的活動で、仲のよい友人と攻略法を共有することを楽しむ――の2点にまとめた。この特徴は今回のトレンド消費報告の結論とも一致する。

人民網日本語版