習近平総書記「質の高い発展の中で共同富裕を促進」
習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は17日、自らがトップを務める中央財政経済委員会の第10回会議を開き、共同富裕の着実な促進、重大な金融リスクの防止・解消、金融の安定的発展の取り組みについて検討した。新華社が伝えた。
習総書記は会議で重要談話を発表し、「共同富裕は社会主義の本質的要請であり、中国式現代化の重要な特徴である。人々を中心とする発展思想を堅持し、質の高い発展の中で共同富裕を促進する必要がある。金融は現代経済の核心であり、発展と安全に関わる。市場化・法治化の原則に従い、重大な金融リスクの防止・解消の取り組みを統合的に成し遂げる必要がある」と強調した。
会議は「共同富裕とは国民全体の富裕であり、大衆の物質的生活と精神的生活が共に富裕であることであり、少数の人々の富裕ではなく、また、画一的な平等主義でもなく、段階的に共同富裕を促進する必要がある。勤勉と革新による富裕化を奨励し、発展の中での民生保障・改善を堅持し、人々の教育水準の向上と発展能力の強化のために、より包摂的で公平な環境を整え、向上するためのルートを円滑化し、より多くの人々が豊かになる機会を作り、誰もが参加できる発展環境を形成する必要がある。基本的経済制度を堅持し、社会主義初級段階に立脚し、公有制を主体とする様々な所有制経済の共同発展を堅持する必要がある。力を尽くして事に当たり、力に応じて取り組み、科学的な公共政策システムを構築し、全ての人々のための合理的な分配システムを構築すると同時に、必要性と可能性を統合的に考慮し、経済発展と財源の持続可能性を踏まえたうえで民生保障・改善を築き、基礎的、普遍的、包括的な民生保障を重点的に強化する必要がある。漸進性を堅持し、共同富裕の長期的で困難かつ複雑な性質を十分に理解し、各地が現地の状況に応じて効果的な道筋を探ることを奨励し、経験を総括し、一歩一歩進めていく必要がある」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年8月18日