済南の泉と水

2021年6月1日 - 文化 歴史 自然 観光

原创 陳言 知中to知日今天收录于话题#中国経済1个

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山東省済南市は泉で有名であり、72の泉がある以外にも、「四面荷花三面柳,一城山色半城湖(四面に蓮の花、三面に柳、都市全体が山景色に、半分が湖に覆われている)」という言葉が、済南独特の地理的特徴をはっきりと説明している。「山、泉、湖、河、城」が済南を独特な風貌をもつ観光都市にしているのだ。

 5月下旬、何社かの日本の企業とともに済南に行き、「中日産業イノベーション交流大会」に参加した。ついでに趵突泉などを観光し、孫述濤市長が小清河について語るのを聞いた。ここに泉が多いのは知っていたが、そのうえ早くも清末には、ここの人たちは玉符河の水を東の小清河に引き入れ、河の水を東に流して済南市の槐蔭などの地を経由させて、最後には濰坊市の青州市を経た後寿光市羊角溝に至り、渤海に注いでいる。関連情報を調べてみると、小清河の全長は233キロで、流域面積は1万336平方キロメートルである。

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小清河

 孫市長は小清河の幅を広げて、河に千トンクラスの船を走らせようとしていて、もしタグボートならば十隻の船でも1万トンの輸送能力があり、さらには直接海に出ることができる。これにより済南は海への出口を持つこととなり、東部の近海都市となるのだ。済南は泉によって名が知られているが、河によって新たな活力を得ることになる。

 小清河の北には黄河がある。黄河があるのは、山東地区ではすべて周辺の地面より高い場所で、済南にたどり着く頃にはすでに15メートルほどの高さがあり、これは五階建てビルと同じくらいの高さだ。しかし1970年代以降、黄河は枯れ始め、21世紀に入った後にはもう枯れることはなくなったが、水量は依然として不足していて、近年、山東付近で黄河の洪水が発生したというニュースを聞かなくなった。済南のやり方は、小清河の輸送能力を発揮させると同時に、都市全体を北に向けてさらに広げていき、数百平方キロメートルにもおよぶ新しい済南を造っていくというものだ。今後十数年から二十数年の間に、北へ拡張するのがここの最大の行政目標となっている。

 都市化は多くの中国の都市の拡張をもたらしている。深圳は小さな漁村から今日では2000平方キロメートル近い現代都市へと発展した。南京はここ数年拡張しはじめ、南京経済圏は安徽省の馬鞍山などの一部の都市をも包み込んで、二つの省にまたがる新たな経済圏となりつつある。

 済南はここの泉、湖、河に新たな位置付けを行っていて、北への拡張は都市の新しい発展チャンスとなっている。

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