日本チャンネル大学生の勤務地人気トップは北京ネット関連の卒業生が最も人気

2021年1月6日 - コロナ時代 今月の話題

58同城招聘研究院がこのほど発表した「2020年中国大学生最良雇用者調査研究総合報告」によると、大学651校の学生20万人近くと企業4千社以上を対象として行った調査研究の結果、大学生の希望勤務地で北京がトップになり、二線都市と三線都市の人気が上昇し、インターネット業界が大学生に最も人気の就職先になったことがわかったという。「北京日報」アプリが伝えた。

二線・三線都市が人気上昇、大学生の一番人気はネット業界

大学生の間では、高い給料がもらえ、キャリア発展のチャンスが多い一線都市が一番目の希望勤務地だ。同報告によると、大学生の理想の勤務地都市トップ4はこれまでと変わらず北京、上海、広州、深センの一線都市だったが、人気には陰りが見え始めた。一方、西安、天津、重慶、武漢、長沙などは人気上昇中で、特に成都は3年連続で人気が高まり、上位5位以内に食い込んだ。東莞は昨年より人気が上がり、同市をはじめとする人材誘致政策を次々打ち出す新一線都市は学生を誘致する力が上昇し続けていることがわかる。

また新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの大学卒業生が地元や地元近くでの就職を検討するようになり、二線都市と三線都市を最初に選ぶ人の割合が大幅に上昇した。

就職先の業界では、情報技術(IT)・インターネット業界、教育・研修業界、金融業界が最も人気が高かった。うち大学生の21.93%が給与と福利厚生の手厚いネット業界を選び、オンライン教育ブームを受けて教育・研修業界が金融業界を抜いて2位になった。注目されるのは、EC、ネット有名人のライブコマースなどの台頭にともない、昨年は13位だった物流・倉庫業界の割合が4.12%上昇し、8位に躍進したことだ。ここから大学生の就職の選択がますます多様化し、個性を反映したものになり、市場で機先を制した業界が大学生に人気だということがわかる。

ネット関連の大卒者が引く手あまた

企業サイドの採用の傾向をみると、企業の情報化やマーケティングのデジタル化といったモデル転換のニーズを踏まえて、インターネットかIT・通信を専攻した学生が引く手あまたで、ネット関連の求人があった企業は27.69%、IT・通信関連の求人があった企業は18.16%に上った。同時に、金融専攻および日用消費財関連の専攻の学生への企業のニーズも高く、金融関連の求人があった企業は12.13%、日用消費財関連は11.33%に上った。金融は実体経済が発展するための血脈であり、企業は金融関連の人材を常に必要としている。ポストコロナ時代になって消費市場ではニーズが絶えず放出され、新小売やコミュニティの共同購入といった新興市場が次々に登場し、日用消費財小売の分野でもより多くの人材を必要としている。