外交部、中米のどちらが「人民至上・生命至上」か一目瞭然
米国のポンペオ国務長官はこのほど、中国は新型コロナウイルス感染症の感染状況を隠蔽していたと悪意を持って中傷し、このことは中国の「人民至上と生命至上を堅持する」という約束と合致しないと批判した。これに対し、外交部(外務省)の趙立堅報道官は29日に行われた定例記者会見で「米国は世界で医療技術が最も発達した国、最も成熟した国でありながら、新型コロナウイルス感染症への対応がこの程度であることは、理解しがたいことでもあり、深く考えさせられることでもある。ポンペオ氏をはじめとする米国の政治屋はできだけ早く米国国内の感染症に対応し、人民の生命を救うことを首位に置かなければならない。でたらめなことを言ったり、世の中や人々を欺いたりしてはならない」と述べた。
趙報道官は、「新型肺炎が拡大してから、中国と米国が展開したのは2つの異なる感染対策だった。1つは『生命至上』で、人民の生命・健康・安全を守るため、社会と経済の運営を一時的にストップし、思い切って隔離などの措置を取り、世界保健機関(WHO)の専門家のアドバイスに従い、科学的に政策を打ち出し、ウイルスの伝播を遮断し、あらゆる代償を惜しまずに生命を救った。上は108歳になる高齢者から、下は生まれてまだ30時間の赤ちゃんまで、中国は全力で救命治療し、中国の感染症対策の効果は誰の目にも明らかだ。もう1つは『政治・私利至上』で、このために感染症を軽視し、科学的に対処せず、さらには責任を転嫁し、こうして感染症の爆発的拡大をもたらし、人民の生命と健康が非常に大きく損なわれ、経済は低迷に陥り、社会の混乱を引き起こした。今年5月に米国メディアがまとめた関連の統計データによれば、米国の31州の新型肺炎による死者のうち3分の1以上が高齢者施設で発生したという」と述べた。
趙報道官は、「中国政府は人民至上と生命至上を堅持し、導き出した感染症対策の答えは時間と歴史による検証に耐えるものだ。中国は何度も時系列方式で中国の感染症対策の措置と成果を説明し、『新型コロナウイルス感染症との闘いにおける中国の行動』白書を発表し、中国の感染症対策の過程を全面的・系統的に説明した。中国の感染症予防・抑制の狙撃戦は重大な戦略的成果を上げたが、中国は少しも気を緩めたり、怠ったりすることなく、速やかに新たな感染の発生を食い止めた。最近、北京の新発地市場で集団感染が発生した時には、北京の関連部門が速やかに戦『疫』に乗り出し、ただちに検疫・検査チームを立ち上げてPCR検査を全面的に展開し、今月28日までに約830万人からサンプルを採取し、約770万人分の検査を終え、複数の措置を同時に打ち出して迅速かつ効果的に感染症を抑制している」と述べた。
また趙報道官は、「翻って米国を眺めると、現在の累計感染者数は254万人に迫り、死者は累計13万人に迫り、人口100万人あたりの死者は387人で、これらの数字はそれぞれ中国の30倍、27倍、129倍にあたる。米疾病予防管理センター(CDC)のロバート・レッドフィールド所長によると、米国の実際の新型肺炎感染者数はこれまでに確認された患者数の10倍以上で、感染者は2千万人を超えた可能性がある。最近、米国の感染状況は強いぶり返しがみられ、6月27日には1日の感染者数が4万4千人に達し、過去最高を記録した。ここから米国が誰かに責任を転嫁しようとするのは根本的に無意味であることがわかる。中米のどちらが『人民至上と生命至上』を堅持しているか、答えは一目瞭然だ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年6月30日