「力を合わせて感染症と闘うのが国際社会の唯一の正しい選択」外交部

2020年3月16日 - News

外交部(外務省)の耿爽報道官は13日に行われた定例記者会見で、「G20サミット第2回調整者会議の新型コロナウイルス感染による肺炎に関する声明」に言及し、「心を一つにして力を合わせることが国際社会の唯一の正しい選択だ」との見方を示した。新華社が伝えた。

G20サミットは12日にサウジアラビアの首都リヤドで第2回調整者会議を開催し、閉会後に同声明を発表した。

耿報道官は関連の質問に答える中で、「現在、新型肺炎が世界で『大流行』している。G20は国際経済協力の主要フォーラムとして、また世界の重要な危機対応メカニズムとして、国際協力の強化や感染に対する共同戦線の面で特殊な役割を備えている。G20の調整者は先に発表されたG20財務大臣・中央銀行総裁声明を基礎に、コミュニケーションと協調を積極的に行い、小異を残して大同につき、外部へ向けて再び団結協力の強いシグナルを発した。これは市場の信頼感を増強し、感染症に対抗するみんなの力を結集する上でプラスになるもので、積極的な意義をもっている」と述べた。

耿報道官は、「中国は声明の起草作業に積極的に関わり、声明の発表を後押しして寄与した」と述べた上で、次の3点を強調した。

「第1に、感染症に国境はなく、心を一つにして力を合わせることが国際社会の唯一の正しい選択だ。感染症を前にして、自分たちだけうまくいくという国はない。多国間主義の精神と人類運命共同体の理念を堅持し、同舟相救ってこそ、現在の困難を共に克服することができる。一国主義、非難合戦や汚名を着せ合うことに反対し、グローバル協力にプラスのエネルギーを注入する必要がある」。

「第2に、G20が困難に勇敢に立ち向かい、指導的役割を発揮し、各方面を団結させ心を合わせて感染症に対抗することを支持する。一切の必要な財政政策ツール、金融政策ツール、構造的政策ツールを速やかに採用して、需要と供給の両面に力を入れ、マクロ政策の協調を強化し、世界経済の力強く、バランスが取れた、持続可能かつ包摂的な成長を促進する」。

「第3に、開放型の世界経済をしっかりと維持する。各国が取った感染症への対応に必要な措置が貿易と投資に影響を与えることは避けられないが、私たちは国際貿易の緊張した関係をできるだけ緩和し、一方的な関税措置を撤廃し、グローバル産業チェーンと供給チェーンのスムースな流れを共同で守らなければならない」。

また耿報道官は、「中国は引き続きG20をはじめとする多国間メカニズムプラットフォームを通じて、国際社会と手を取り合って努力し、心を一つにして感染症と闘いたい。私たちが必ず最終的な勝利を得られることを確信する」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年3月14日