暴力と混乱を制止して初めて香港には未来がある
8月17日午後、香港各界の人々が金鍾の添馬公園に集まり、大集会「暴力反対、香港を救え」に参加した。雷雨にも関わらず、集会に参加した市民の列は数百メートルにも及んだ。会場では五星紅旗と香港特区区旗がはためき、「警察と厳正な取締りを支持する」「私は中国を愛する、香港を愛する」とのスローガンが叫ばれ続けた。集会に参加した市民らは「天気がどんなにひどくとも、出てきて声を挙げ、あらゆる形の暴力に反対して、香港が早急に平穏を取り戻し、経済立て直しに力を集中できるようにしなければならない」と述べた。人民日報が伝えた。
2カ月余り続いている過激なデモ活動は、すでに香港の繁栄と安定を深刻に損ない、香港を危険の深淵と引きずり込んでおり、国家を愛し、香港を愛する全ての人々が深く憂慮している。「香港がこれ以上混乱し続けてはならない」と考える人が増えている。まさにこうした中、香港各界の人々は次々に立ち上がり「警察を支持」し、断固として暴力に「ノー」と言っているのだ。まさにこうした中、香港市民数十万人が大集会「暴力反対、香港を救え」で、「混乱はもうたくさんだ、暴力を止めろ、民衆をかき乱すな、破壊を止めろ、法治を守れ、分断を阻止しろ、正常な軌道に戻れ」との7つの訴えを表明したのだ。現在、全ての香港市民に与えられた選択は非常に明確だ。つまり暴力と混乱を制止し、秩序を回復することだ。
平和と安定は日光や空気のように、享受している時は意識しないが、失われると生存できない。エスカレートし続ける不法集会と暴力的突撃によって、空港は麻痺し、交通は渋滞し、店舗は閉業し、香港の経済と民生の根幹は深刻に揺らいでいる。香港を訪れる旅客数は7月中旬から減少し続け、8月初めには減少幅が31%にまで拡大し、飲食業、小売業、観光業などサービス業にとって大きな打撃となっている。暴力デモ行進の「つけ」を払わされるのは普通の民衆だ。香港生産力促進局の調査では、中小企業経営者の信頼度指数は過去3年で最低水準にまで落ち込んだ。そればかりか、香港経済が衰退に陥る危険性が急激に高まっており、すでに特区政府は2019年の実質経済成長率予測をこれまでの2~3%から0~1%に下方修正した。
香港特区政府は市民の困難を和らげ、リスクに対処するため、191億香港ドル規模の一連の措置を打ち出した。だがまさに香港世論が指摘するように、暴力と混乱を制止し、法治を回復して初めて香港経済の立て直しは可能となる。国際金融センター及び国際観光都市として、良好な国際的イメージとビジネス環境は香港にとって極めて重要だ。良好な法治、便利な交通と金融、効率的な公共サービスなどは、常に香港の誇りとする強みだった。エスカレートし続ける不法集会と暴力的突撃が傷つけているのはまさに香港の基本的価値観と競争力であり、害しているのはまさに香港の明るい前途と香港市民700万人余りの幸福なのだ。
安定は発展の重要な前提であり、調和ある安定した社会環境がなくては全てが話にならない。経済発展は香港の憂いなき安定した生活の礎であり、香港の様々な問題を解決する鍵でもある。香港の経済発展の深いレベルの問題と多くの民生問題は、いずれも「暴力と混乱を制止し、秩序を回復する」ことを前提に解決する必要がある。人為的に対立と対抗をつくり出し、香港を社会紛争の泥沼に陥れれば、経済と社会の発展を深刻に妨げ、香港全体の利益を損なう。自分だけの利益のために、暴力を用いて香港のような法治社会を乗っ取り続けるのなら、事の成り行きは思惑に逆行する運命にあり、市民から唾棄され、法律により厳重に処罰されるのも必至だ。
暴力を厳重に処罰し、紛争を止め、理性を取り戻す。どの地方も逆戻りとごたごたには耐えられず、不穏な状態が続くことには耐えられない。現在特区政府は人々の心を安定させ、信頼を下支えする方策を考え、経済発展を後押しし、市民の困難を和らげる措置を講じている。これには社会各界が声を揃え、心を一つに知恵と力を出し合うことが差し迫って必要だ。香港の安定と繁栄は、国家を愛し、香港を愛する人々が一致協力して共に守ることが必要だ。香港の繁栄・安定と経済・民生をこれ以上暴力の犠牲にさせてはならない。暴力と混乱を制止し、秩序を回復し、安定的発展という正しい道に早急に戻って初めて、香港には未来があるのだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年8月19日