「空海 -KU-KAI-」ジャパンプレミアム 陳凱歌監督が主演俳優らと登壇

2018年1月18日 - 中日交流

陳凱歌(チェン・カイコー)監督がメガホンを取ったファンタジー映画「空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎(中国名:妖猫伝)」のジャパンプレミアムが15日、東京で開催され、陳監督が主演俳優・女優らと共に駆けつけた。同映画は日本で2月24日に封切られる。新華網が報じた。
夢枕獏の人気小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作とする「空海 -KU-KAI-」では、唐の都・長安城で、人間の言葉をしゃべる猫の妖怪が怪奇現象を次々と起こすなか、詩人の白楽天と日本から遣唐使として来ていた空海が、ある謎の真相を突き止める物語だ。
同作品には日本の俳優の染谷将太や阿部寛なども出演しており、昨年12月22日に中国で公開され、興行収入がすでに5億2000万元(約89億円)を超えている。
約700人の観衆が集まったワールドプレミアで登壇した陳監督や夢枕獏は、「唐の時代がとても好き。開放的で、包容力があり、多元性があるため、文化が大好きで、交流を渇望している多くの海外の人々にとって魅力がある。この映画を通して、一風変わった唐の時代を見てもらいたい」と語った。
陳監督が、「当作品が中国で公開されてから、空海を演じている染谷将太が高く評価されている。彼のセリフは全て中国語で、よくやった」と語ると、「中国語を話すのはたいへんではなかったのか?」との質問に、染谷将太は「撮影前にしっかりと準備をしたし、監督や白楽天を演じた黄軒(ホアン・シュアン)が助けてくれた。アートに国境はなく、みんなの気持ちが一つになっていたため、撮影はすべて順調に進んだ」と語った。
また、陳監督は、「中日合作映画には伝統があり、1970年代からその製作が始まった。そのような民間交流が、両国の国民の理解と感情を深めてくれる」と述べた。