外国人留学生が上海で「弟子入り」、本格的な中国の年越しを先取り体験
世界中で「中国語ブーム」となっている現在、中国に来た外国人留学生たちは流暢な中国語をマスターした後、中国文化を深く体験しようとする留学生も少なくない。
この時期、中国の春節(旧正月、今年は2月16日)が間近に迫っている。東華大学の留学生たちは13日、上海の切り絵工芸の伝承人やアーティスト、中学校教師、ホテルの有名シェフなどから中国伝統の「技」を学び、目前に控えた春節の雰囲気を一足先に味わった。
中国に来てすでに7年目というアウォルさんは、「春節は中国で最も盛大な祝日で、人々は帰省して一家団欒を楽しみ、とても賑やかな祝日となる」とした。新年を祝う正月飾りの春聯を書いたり、窓に貼る切り絵を切ったり、米粉で作った団子の「湯圓」を作ったり、餃子を包んだりと、会場では、留学生たちが先生たちについて色々な技を学んだ。
「初心を忘れず、自分がどこから来たのか、人としての真の心を忘れてはいけない」これは管咏梅先生が現代風にアレンジした春聯「練磨して前進し、本来の姿を堅持し、上昇し続け、初心を忘れない」を学んだオラドさんが「初心を忘れず」の意味を質問した時に、管先生が説明した言葉だ。
切り絵工芸の伝承人である蔡徳福さんは、「紙に関する芸術は春聯だけではない。五千年の歴史を持つ中国文化にはたくさんの優れた伝統文化が含まれている。外国人留学生たちと文化について大いに交流したい」と話した。蔡さんは会場で紙を折り畳むタイプの切り絵を教え、何度か折りたたんだ紙をハサミで一回切るとあっという間に星型ができあがるというシンプルながら不思議な切り絵に留学生たちはたちまち魅了され、先を争うように体験していた。
「グルメ大国」で暮らす以上、その飲食文化を体験しない訳にはいかない。旧暦の12月に中国人はどのような美味しい料理を作るのか。シェフの指導の下、留学生たちは「湯圓」や餃子、旧暦の12月8日に食べる粥の作り方を学んだ。ただ食材を鍋に入れれば作れる粥作りから手始めに、「丸い形は甘い餡、とがった形はしょっぱい餡」の湯圓、皮作りの技術が問われる餃子作りと、留学生たちの料理の授業はだんだんと難易度を増していった。
真剣に「技」を学んだ後はご褒美のグルメ。会場では参加した留学生たちが餃子や粥などを味わいながら、中国語で新年を祝う「恭喜発財」という歌を歌った。中国グルメの美味しさに舌鼓を打った留学生たちは、学んだ技をそれぞれの祖国に持ち帰り、より多くの人に見てもらうつもりだと口々に語っていた。(