日本の青年約20人が揚州で鑑真の足跡たどる

2017年10月6日 - 中日交流

鑑真和上は6度目の渡海で日本にようやく到着することができ、その後、日本の地で仏教を広めた。鑑真のおかげで、日本と揚州には断つことのできない結びつきがある。鑑真を記念し、鑑真の精神を発揚し、中日友好関係を継承するため、日本の学生約20人が15日、教員に率いられて揚州に到着し、鑑真和上の足跡をたどった。3日間の滞在で一行は大明寺、鑑真仏学院、文峰寺、鑑真フェリー埠頭を見学し、鑑真文化を肌で感じた。中国江蘇網が伝えた。
亜細亜大学の範雲涛教授は、「飛行機なら時間の大幅な節約になり、日本から中国まで数時間で来られるが、鑑真の精神を感じたいという思いから、船で中国に来ることを決めた」と感情を高ぶらせながら語り、一行は大阪から「鑑真号」に乗って上海に到着し、続いて揚州まで来たのだという。
3日間の滞在で一行は大明寺、鑑真仏学院、文峰寺、鑑真フェリー埠頭を見学し、鑑真文化を肌で感じた。大明寺では鑑真和上座像に特に感動し、敬慕の念から目に涙を浮かべる学生も。山口大学人文学部1年生の道遠源真結さんによると、船旅と2日間にわたって鑑真和上と関係のある様々な場所を訪れたことで、鑑真和上の当時の苦労を深く感じ、鑑真和上の歩んだ道をたどったことで、心が浄化され、鍛えられる思いがしたという。

書道を学ぶ学生たち。
一行はまた、揚州の美しい風景を鑑賞し、グルメを味わい、無形文化遺産を体験し、揚州の風土と人情に触れた。日本の学生と揚州職業大学及び揚州大学の学生・教員との友好交流イベントも行われた。日本の学生にとって、中国はまさに「百聞は一見にしかず」だったようで、中国に来て、その空気のすがすがしさや美しい環境、人々が友好的であることを初めて知ったという。
また、今回の鑑真和上の故郷・揚州を訪ねる旅で、日本の学生たちはその揚州の美しさと文化的な趣を存分に感じたようで、揚劇、茶道、書道などの中国伝統文化を体験した学生らは17日、書道の授業も受けた。教師の指導の下、「和諧」の意味を込めて「和」の字を書いた。
日本の学生一行は、揚州での見聞を持ち帰り、より多くの日本人に揚州の本当の姿について伝え、鑑真の精神を紐帯として双方の交流を強化したいと口々に語っていた。