習近平国家主席 米ティラーソン国務長官と会談

2017年10月3日 - 政治

習近平国家主席は9月30日に北京の人民大会堂で、米国のティラーソン国務長官と会談した。
習主席は、「現在、中米関係は全体として安定的に発展している。私はトランプ大統領と良好なコミュニケーションを保っている。双方の作業チームは両国首脳が到達した共通認識を踏まえ、中米関係の大きな方向性をしっかりを把握し、相互尊重、相互利益・互恵の姿勢で、協力に焦点を当て、食い違いを適切に処理し、両国関係が『行穏致遠』(穏やかに遠くまで)であるよう推進する必要がある。中国はトランプ大統領の今年11月に予定される中国への公式訪問を非常に重視している。私は大統領とともに中米関係の未来の発展を計画し推進することに期待を寄せている。双方の作業チームはともに努力し、密接に協力して、公式訪問が成功し、特別なものになるよう確保する必要がある」と述べた。
また習主席は、「中国と米国は最大の発展途上国、最大の先進国、世界1位と2位のエコノミーであり、両国が平和共存と協力・ウィンウィンを果たすことは両国の国民にとっての幸福であり、また世界各国の国民のとっての幸福でもある。中米関係の発展では正しい方向を堅持する必要がある。両国の共通の利益は食い違いよりもずっと大きく、協力こそ双方の唯一の正しい選択肢だ。中米は二国間、地域、グローバルの各レベルで協力する必要があり、また協力できることは多い。双方は潜在力を掘り下げて開拓し、各分野における相互利益の協力を開拓し発展させ、新たな協力の成長源を絶えず育成し、重要な国際問題・地域問題をめぐるコミュニケーションと協力を強化する必要がある。お互いの核心的な利益と重大な関心事を尊重することを基礎として、対話・話し合いを通じて両国の間に横たわる食い違いと敏感な問題を適切に処理し、中米協力という大局の安定を維持する必要がある。国民同士の友情を大切に育て、両国国民の友好往来を引き続き奨励し拡大し、中米関係をめぐる社会的基盤と世論の基盤を絶えず突き固める必要がある」と強調した。
ティラーソン国務長官はトランプ大統領から習主席へのあいさつを伝えるとともに、「トランプ大統領は中国への公式訪問に大きな期待を寄せている。両国首脳のリーダーシップの下で、米中関係は発展を続けてきた。米国は対中関係の発展を重視し、中国と向き合いながら進み、絶えず相互の信頼関係を増進し、コミュニケーションを強化して、各分野における実務協力を深化させるとともに、世界と地域が直面する課題に力を合わせて対処していきたいと考えている」と述べた。