中国の高温に強い稲の研究に新たな進展
湖南省長沙市の瀏陽経済技術開発区が18日に明らかにしたところによると、その入居企業である湖南袁創スーパー稲技術有限公司が独自に二系法・三系法で開発し国の審査・認定に合格した高温に強いスーパー稲品種「トン両優818」「万豊優818」の農家粗放的管理モデル農地栽培現場見学会がこのほど河南省信陽市固始県で行われ、初めて進捗状況が発表された。湖南ハイブリッド稲研究センター栽培室の李建武主任は現場を見学し、「大面積の生産量が1ムー(約6.7アール)当たり800キログラムを突破する見込みだ」と述べた。科技日報が伝えた。
「トン両優818」「万豊優818」はいずれも「袁隆平ハイブリッド稲イノベーションチーム」のリーダーで、ハイブリッド稲全国重点実験室前主任兼湖南袁創スーパー稲技術有限公司首席科学者の鄧啓雲氏が独自に研究開発したものだ。鄧氏は、「長江流域では2016年より異常高温が長期間にわたり現れるようになり、稲の生産量の深刻な脅威となっている。これは稲品種の研究において、異常気象への対応がより差し迫っていることを意味するものでもある。鄧氏は、「高温に強いスーパー稲品種の選択と育成は、袁隆平院士が主導した第4期スーパー稲面積100ムー・生産量1ムー当たり1000キログラム研究開発の基礎の上に成り立っている」と述べた。2021年4月に上海市で行われた第4回世界トップレベル科学者フォーラムの期間中、ハイブリッド稲全国重点実験室は初めて高温に強い稲の研究状況を発表した。鄧氏が独自に研究開発した中国初の高温に強いスーパー稲品種「トン両優900」が同年発表され、モデル農地(非粗放管理)の栽培が始まった。農業農村部(省)が行った生産量測定を経て、モデル農地の生産量が1ムー当たり900キログラムを超えた。