上海、国際クルーズ船の運航再開で大きな経済効果
上海市商務委員会の朱民(しゅ・みん)主任は18日、上海市政府が開いた記者会見で、今年3月に国際クルーズ船の試験運航を再開して以来、クルーズ船に関する経済活動は回復が進み、力強さを増すという良好な勢いがみられるとの見解を示した。 中国のクルーズ船「藍夢の星(ブルードリームスター)」と「招商伊敦(チャイナマーチャンツエデン)」は運航再開後、合計21回の航海を成功させ、クルーズ旅客数は延べ2万6千人に上った。中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都(アドラ・マジックシティー)」は最初の試験航行を終え、2024年の本格就航を予定している。客船会社の米ロイヤル・カリビアン・インターナショナルや欧州のMSCクルーズは、上海を母港とするクルーズ船の運航を24年に開始するとし、チケットの売れ行きも好調だと発表した。ノルウエーのフッティルーテンも上海に事務所を設置している。 クルーズ船がもたらす総合的な経済効果も出始めている。統計によると、試験運航開始後の乗船料収入はすでに3億元(1元=約20円)を超え、船内で提供される物資の消費支出は約1億元、寄港地の免税店での消費支出も約350万元に上った。全体で4千人分以上の雇用が増加し、24年は約2万人分の雇用の伸びが見込まれる。