【動画】来館者1日平均7千人!生花の魅力を広くPRする世園会の日本国出展
北京世界園芸博覧会(世園会)では9月12日、日本のナショナルデーである「ジャパンデー」を迎えた。日本国出展は世園会開幕から平均して1日約7千人が訪れているという盛況ぶり。その人気の秘密はどこにあるのか?人民網では日本展示館の塩谷典子事業統括プロデューサーにインタビューした。
世園会開幕から現在まで、日本国出展を訪れた来場者の反応とは?
おかげさまで非常に好評を得ており、多い日や少ない日のばらつきはあるものの、これまで1日あたり平均して約7千人が来場している。こうした来場者の反応の中で面白いと感じたのが、日本の花は葉っぱの形も色もきれいという感想のほか、「これは造花ですか?本物の花ですか?」と聞かれ、「日本国出展に飾ってある花は全て生花です」と答えると、中国の方は「ええ?本当?」という感じで、日本の花の美しさに感嘆の声をあげてくれる点。それと花の持ちもいいこともあり、日本の花は非常にきれいだと評価してもらっている。
展示しているフラワーアレンジメントや生け花も非常に喜んでもらっており、写真撮影をする人も非常に多く、私たちもうれしく思っている。また庭の錦鯉も大人気で、日本庭園におけるスーパースター的な存在となっている。
日本国出展にとって今回の世園会で得られた成果とは?
1つは来場者の生の声を聴くことができた点。まだまだ知らない日本の花がたくさんあったという意見や、1つの品種でこれだけたくさんの色があったり、育て方で大きさが変わるといった点で、来場者に驚いたり、喜んでもらっているので、日本の生産者のやっている方向性は中国でも受け入れられるということが分かった。
もう1つは、日本の花や生け花、フラワーアレンジメントのファンをさらに増やすことができた点。フラワーアレンジメントや生け花に興味を抱いている中国人が非常に多く、今回は生け花の池坊と小原流、草月流の3つの流派に展示をしてもらったが、中国にもその弟子は多く、また増え続けている。フラワーデザインでは検定を受けるために日本にまで訪れる中国人もいると聞いている。こういう広がりを背景に、今回の博覧会を通じて、色んな種類の花であったり、様々なフラワーデザインを目にしてもらうことができた。
日本国出展では世園会開催期間中、日本から空輸された花卉を生け花やフラワーアレンジメントといった作品に使用して展示。また四季折々の季節に合わせた花卉やテーマで定期的な模様替えを行うことで、何度訪れても毎回違う花卉を目にすることができるよう工夫されている。10月7日までの開催となる世園会、そんな日本の色鮮やかな花を愛でに足を運んではいかがだろうか?(文・玄番登史江)
「人民網日本語版」2019年9月17日