中国の国慶節連休、交通網の輸送力を浮き彫りに 高速鉄道やEV充電網が旅行を支える

2026年10月7日 - 未分類

中国の国慶節(建国記念日)連休に当たる10月1~7日、中国全土で大規模な人の移動が続きました。膨大な旅客を支える高速鉄道や高速道路、空港、港湾などの交通インフラが、中国の輸送力を改めて示しています。

浙江省安吉県の景勝地で、様々な形や色のランタンに照らされた夜のひとときを楽しむ来訪者たち。(撮影:潘学康/新華社)

中国交通運輸部によると、連休初日から3日間、地域をまたぐ旅客輸送は連日3億人を超えました。中国国家鉄路集団によれば、10月1日の鉄道利用者数は2520万人を上回り、1日当たりの過去最高を更新しました。

陝西省安康市に住む張楊さん一家は、10月1日に開業した西安―安康高速鉄道を利用し、革命の歴史で知られる延安市を訪れました。これまで7時間以上かかっていた移動時間は、現在では2時間余りに短縮されています。

中国では2025年末までに、総延長600万キロを超える総合交通網が整備されました。世界最大規模の高速鉄道網をはじめ、高速道路、空港、港湾などが都市部と農村部を結び、多くの人の移動を支えています。

交通網の拡充は今も続いています。9月28日には、中国北部、西北部、中部、東北部で計4本の主要高速鉄道路線が開業しました。総延長は1100キロを超え、各地への移動時間を短縮し、家族旅行の選択肢を広げています。

利便性を高めているのは、移動速度だけではありません。中国では電気自動車(EV)が一般家庭に広く普及し、長距離移動でも利用されるようになっています。交通運輸部は、連休中に高速道路を走行する新エネルギー車の台数が通常の1.8倍に達すると見込んでいます。

中国には現在、2400万基を超えるEV充電設備があり、世界最大の充電ネットワークを形成しています。高速道路のサービスエリアには約8万9000基の充電設備が設置され、ほぼすべてのサービスエリアをカバーしています。連休中は主要サービスエリアに移動式の非常用充電器を追加したほか、充電後はバッテリー残量80%を目安に出発するよう呼びかけ、設備の回転率向上を図っています。

移動の高速化とサービスの充実を背景に、1回の旅行で複数の都市を訪れる人も増えています。オンライン旅行サイト「Qunar(去哪儿)」のデータによると、旅行者の約30%が少なくとも2都市でホテルを予約しました。4都市以上に宿泊する旅行の予約件数は、前年同期比で53%増加しました。

交通網の発展は、中国国内の旅行だけでなく、国境を越えた移動も後押ししています。中国の航空会社は現在、80カ国の177都市を結ぶ定期国際旅客路線を運航しています。

さらに、交通インフラは旅客だけでなく貨物の輸送も支えています。広西チワン族自治区の南寧港では、国慶節連休中も船の汽笛が響き、作業員が貨物の積み降ろしに追われています。

南寧港の貨物取扱量の増加には、9月16日に開通した平陸運河が関係しています。広西チワン族自治区の横州市から北部湾まで全長134.2キロを結ぶ同運河により、中国西南部から国際市場へ向かう貨物の河川・海上輸送ルートが短縮されました。

建設資材、自動車部品、穀物などが南寧港から平陸運河を経由して北部湾へ運ばれ、輸出されています。このルートでは現在、1日平均2万トンの貨物が新たに取り扱われています。

南寧港開発投資の尤通・生産運営センター副マネジャーは、国慶節連休中の貨物輸送量について「20万トンを見込んでいます」と述べました。

人と物を大量かつ効率的に運ぶ交通網は、旅行の利便性を高めるだけでなく、地域間の経済活動や国際貿易も支えています。今回の国慶節連休は、中国が長年整備してきた交通インフラの規模と機能を示す機会となりました。

      

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