在日華人コミュニティが熊本へ迅速な支援:10トン超の物資を被災地へ緊急輸送
2026年7月28日に発生した「令和8年熊本地震」を受け、在日華人による公益団体「龍在日華人援助協会(通称:龍公益)」が、被災地である熊本県八代市へ10トンを超える支援物資を届けました。震災発生からわずか数日での迅速な対応に、現地からも感謝の声が上がっています。

甚大な被害をもたらした「令和8年熊本地震」
7月28日午後4時27分ごろ、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。宇城市や氷川町で最大震度7を観測し、県内各地で建物倒壊や断水などの深刻な被害が出ています。特に避難所では、記録的な猛暑の中での飲料水不足や衛生用品の不足が喫緊の課題となっていました。
東京・名古屋・大阪から熊本へ:10トンの物資が結ぶ支援の輪
この事態を受け、在日華人有志で構成される「龍在日華人援助協会」は直ちに支援プロジェクトを立ち上げました。日本の民間災害救援団体「空飛ぶ捜索医療団」からの要請に応じる形で、以下の企業や団体と連携し、物資の調達と輸送を開始しました。
•主な連携企業・団体: 在日中国企業協会、中国国際航空(日本・韓国支社)、江夏グループ、大成通商など
支援物資は、被災地で特に不足していた飲料水をはじめ、高齢者用の紙おむつ、猛暑対策の冷却グッズ、簡易トイレ、ティッシュペーパーなどの生活必需品を中心に集められました。
7月30日夜には、東京、名古屋、大阪の各拠点から支援物資を積んだトラックが出発。8月1日午前、北熊本サービスエリアで合流した車列は、その日のうちに八代市内の「鏡支所」「千丁支所」「代陽コミュニティセンター」の3箇所へ物資を届けました。午後4時45分には、10トンを超える全物資の引き渡しが完了しました。
「龍在日華人援助協会(龍公益)」とは
今回の支援を主導した「龍在日華人援助協会」は、劉勇(リュウ・ヨウ)会長を中心に、在日華人たちが「日本社会への貢献」と「同胞同士の互助」を目的に設立した非営利団体です。
同協会は、2024年の能登半島地震の際にも迅速に現地入りし、温かい食事を提供する「炊き出し」を行うなど、日本の災害支援において重要な役割を果たしてきました。普段から防災講習会や社会貢献活動を精力的に行っており、年間で120回以上の公益活動を実施しています。

今回の活動について、関係者は「困ったときはお互い様という精神で、少しでも被災された方々の力になりたかった」と話しています。国籍を越えた民間レベルの支援活動は、被災地の復興を後押しする大きな力となっています。
物資はその後、八代市を通じて各避難所の被災者へ順次配布されました。厳しい暑さが続く中、届いた支援物資は被災者の生活を支える貴重な糧となっています。
