ぬいぐるみに着せる民族風の「オートクチュール」が人気に

中国の人気アートトイ「LABUBU(ラブブ)」に銀細工を添えると、壮(チワン)族の女性のようなオーラを漂わせる見た目に変わった。人民網が伝えた。
広西壮族自治区博物館文化クリエイティブグッズショップの甌駱ワークショップに行くと、上海から来たという女性の鄭さんが、手の中のLABUBUに民族風の服を着せるために、細長い壮族の織物「壮錦」を選んでいた。
選び終わると、ワークショップのDIY専門スタッフ・籍穎綺さんが鄭さんのLABUBUのオーダーメイド服を作るために、サイズを測り始めた。
そして、しばらくすると、「壮錦」を使って作った小さな帽子や上着、飾りの房「流蘇」が付いたプリーツスカートが完成。それに、小さな銀細工を合わせて、民族風のLABUBUが出来上がった。
オートクチュール服を着たLABUBUを受け取った鄭さんは、「とても完成度が高い!」と絶賛していた。鄭さんは、「これは、アートトイに着せる服であるだけでなく、地域の特色あふれる広西のお土産だ」と話す。

民族風のオートクチュール服を着たLABUBU(撮影・梁章暉)。
LABUBUやカピバラを代表格とするアートトイが近年、中国の若者の間で人気となり、その関連商品である「着せ替え用の服」の人気も高まり続けている。
1千年以上の歴史を誇る無形文化遺産の「壮錦」を使って作った民族風の「着せ替え用の服」は、広西の奥深い民族文化と、流行している美的理念をうまく組み合わせており、若者の感情的にニーズにマッチしているため、各ソーシャルメディアにおいて高い人気を保っており、広西の新たな特産品になっている。

ワークショップ内に陳列されている各種民族衣装を着たぬいぐるみ(撮影・梁章暉)。
この大ヒット商品誕生は、若者のちょっとしたアイデアがきっかけだった。
2025年、広西の伝統的な祝日「三月三(上巳節。旧暦3月3日)」前に、甌駱ワークショップの若いスタッフ数人が、細長い「壮錦」を使って、ぬいぐるみの髪飾りを作ってみたところ、好評となり、オーダーメイドしてほしいという声が続々と寄せられた。籍さんは、「旅行のオンシーズンになると、1日当たり40-60セットの民族風の『着せ替え用の服』の注文が入る。これまでに合わせて1万セット以上販売してきた」と説明する。

ワークショップ内に陳列されている各種民族衣装を着たぬいぐるみ(撮影・梁章暉)。
以前は、広西の器用な女性が作った刺繍作品は祝祭日を祝う豪華な衣装に使われることが多く、厳かな雰囲気を漂わせ、一般の人にとっては少し遠い存在だった。しかし、今では、若者の好みに合わせて、その技術を駆使して小さな「着せ替え用の服」が作られるようになっており、流行の主役である若者の生活に浸透している。
南寧師範大学で学ぶ女子大生の高雅典さんは、出来上がったばかりの服を着たぬいぐるみを抱いて、うれしそうにしていた。もうすぐ大学を卒業する彼女は、広西で学んだ4年間の思い出を込めた民族風の「着せ替え用の服」をオーダーメイドしてもらったという。
そんな高さんは、「以前なら、『無形文化遺産』というと、博物館にある歴史ある文化財というのがイメージだった。でも今は、私のぬいぐるみがそれを着ているので、どこにでも持って行くことができる身近なものになった。私の趣味にもマッチしているし、広西にしかない独特の文化を手元に残すこともできた」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年6月16日
