中国初のレゴランド・リゾートが上海にオープン!猛暑の中、初日から大盛況
【上海】2025年7月5日、中国初のレゴランド・リゾートが上海市金山区に正式オープンしました。世界で11番目、中国では初となるこの大規模なテーマパークは、猛暑にもかかわらず、開園初日から多くの来場者で賑わいました。
猛暑をものともしない熱気
オープニング初日の上海は、気象台がオレンジ警報(中国の気象警報で2番目に高いレベル)を発令するほどの猛暑に見舞われ、最高気温は37度を超える地域もありました。しかし、来場者の熱意はそれを上回るもので、多くの家族連れがパークに押し寄せました。
40代の上海在住者キャシー・インさんは、「本当に暑いですが、スタッフの皆さんの熱意のおかげで暑さを感じさせません。今日の開園セレモニーのプレゼントもとても気に入りました」と語りました。また、9歳のロッキー・シュー君も「本当に暑いけど、それでもここはとても楽しい」と興奮気味に話しました。
一部では入場時の長い行列に対する不満の声も聞かれましたが、パーク側は来場者に水を配布するなどの対策を取りました。28歳のチャーリー・チェンさんは、「日差しは強いですが、パーク内にはエアコンの効いたエリアや給水所がたくさんあるので、快適に過ごせます」と述べました。
パークの概要と特徴
上海レゴランド・リゾートは、広さ約31万8000平方メートルに及び、レゴランドとしては世界最大規模を誇ります。2歳から12歳の子どもを持つ家族を主なターゲットとしており、8500万個以上のレゴブロックが使用されています。
パーク内には、75以上のアトラクション、ショー、インタラクティブな体験が用意されています。特に注目すべきは、上海のウォーターフロントや陸家嘴金融地区の超高層ビル群をレゴで再現した「ミニランド」です。このミニランドは、完成までに16万8000時間を要し、約2000万個のブロックが使われました。
また、世界初の「ビッグ・レゴ・コースター」や高さ60メートルの「レゴランド・オブザベーション・タワー」も設置されています。さらに、世界初のレゴ・モンキーキッド・ライブショー「バトル・フォー・フラワー・フルーツ・マウンテン」では、プロジェクションマッピングや大規模な小道具を駆使したエンターテイメントが楽しめます。
パークに隣接するレゴランド・ホテルには、250室のテーマ別客室があり、レゴをテーマにした食事を提供するダイニング施設も完備されています。
Klook.com経済効果と今後の展望
レゴグループのCEOであるニールス・B・クリスチャンセン氏は、このリゾートが中国におけるレゴの存在感を高め、上海の経済活力に貢献すると述べています。開園初日のチケットは完売し、ホテル予約も急増するなど、中国消費者の体験型消費への強い需要が示されました。
上海レゴランド・リゾートは、マーリン・エンターテイメンツ(世界中のレゴランドを運営)と上海金山区地方政府の合弁事業によって運営されています。
この開園は、中国の観光産業、特にテーマパーク分野における新たなマイルストーンとなるでしょう。