【2025年版完全ガイド】世界遺産🇨🇳中国黄山のおすすめ観光スポットや旅行の注意点を徹底解説!


安徽省南部にそびえ立つ三山の一つ、黄山(ファンシャン)は「天下の絶景」と称される中国随峰の名山です。雲海に浮かぶ奇岩、幻想的な日出、そして四季折々の美しさが特徴。松が風雪に耐える姿は「黄山松」として有名で、まるで水墨画の世界に迷い込んだよう。

近くには世界遺産の古村落・宏村や徽州文化の中心地もあり、自然と文化が調和した旅行先として登山好きにもフォトジェニックなスポットを求める人にもおすすめの観光スポットですよ。

本サイトでは 黄山・宏村・徽州古城・屯溪老街を効率的に巡る4日間のモデルコースと、黄山を賢く楽しむコツをご紹介します。黄山へ旅行を企画している人はぜひ参考にしてみてくださいね!

4日間モデルコース

せっかく黄山に行くなら、山だけ見て帰るのはもったいない!黄山の雄大な自然美は圧巻ですが、その周辺には千年の歴史が息づく古村落や文化遺産が点在しています。急いで帰らずに、徽州文化の神髄に触れてみませんか?

1日目:
・ホテルにチェックイン
・屯溪老街で散策
2日目:
・黄山観光(白峨嶺・光明頂・飛來石・回音壁など)
3日目:
・世界遺産「宏村」散策
4日目:
・徽州古城探索(徽学発祥の地)

雲海に浮かぶ奇松怪石の絶景を堪能した後は、水墨画のような美しい宏村や、学問の都・徽州古城で中国の伝統文化に浸る。この4日間プランで黄山の自然と文化の魅力を余すことなく体験できますので、旅行の計画を立てる際にはぜひ参考にしてみてくださいね!

日本から黄山への行き方

✈️ 日本からの直行便はある?

2025年5月時点、日本からの直行便は運航されていません。

🛫 日本からのベストルート

ルート① 上海経由

🛫 日本(成田/羽田/関空)→ 上海浦東空港(PVG)約3.5時間

東京、大阪、名古屋から上海への直行便あり

ルート② 杭州経由

②日本(成田/関空)→ 杭州蕭山空港(HGH)約4時間

東京、大阪から杭州への直行便あり

🚄 中国国内の移動は高速鉄道が便利

上海から黄山北駅へ

  • 上海虹橋駅 から黄山北駅まで
    • 高速鉄道で約2.5~3時間
    • 料金:二等座で約150元(約3,000円)

杭州から黄山北駅へ

  • 杭州東駅から黄山北駅まで
    • 高速鉄道で約1.5時間
    • 料金:二等座で約120元(約2,400円)

高速鉄道の予約は手軽なネット予約がおすすめ!(日本語で検索・予約が可能)

🚕 黄山北駅からの移動手段

黄山北駅からホテルや観光地への移動手段はタクシーがおすすめです。

  • 黄山北駅→黄山湯口(景区入口)
    • タクシーで約1時間(150~200元)
    • 直行バス(黄山旅遊客運中心発)で約1時間(20元)
  • 黄山北駅→宏村
    • 直行バスで約1.5時間(30元)
⚠️ 旅のプロTips ⚠️ 
黄山北駅と黄山駅(屯渓駅)は別物!観光には黄山北駅が便利です。
🏔️ 黄山景区への最終アクセス 🛣️
湯口鎮(黄山南大門)が主な登山口です。ここからシャトルバス(19元)で雲谷寺駅/慈光閣駅へ→ ロープウェイか徒歩で登山開始できます。

おすすめホテル3選

黄山エリアの宿泊施設は近年急速に進化しています。近年では伝統的な雰囲気を楽しめる古民家リノベーションから、最新設備を備えた高級リゾートまで、多彩な選択肢が登場。ここでは異なるスタイルの魅力的な宿泊施設を厳選してご紹介します。登山の疲れを癒やす温泉付きホテルや、家族で楽しめるリゾート、そして徽州文化を体感できる伝統的な民宿まで、あなたの旅のスタイルに合わせた理想の宿がきっと見つかるはずです!

檀舍TANHOUSE温泉リゾートホテル ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

2023年に開設したホテル。プール・温泉付きで登山で疲れた体にありがたい。観光に便利な立地で市内でも最も人気が高いホテル。

黄山竹語リゾート民宿 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

2022年に開業したリゾート民宿。プールやグランピング設備があり、家族連れにもおすすめ。バスタブ付きの部屋もあります。

江園·旧街裏ブティック古建民宿 ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

古民家をリノベーションした民宿ホテル。伝統的な雰囲気を味わいたい人にはぴったり。黄山屯溪へのアクセスに便利です。

おすすめの観光スポット

■黄山(🎖️世界遺産)

明代の旅行家・徐霞客の名言「五岳から帰り来たれば、山を見ず、黄山から帰り来たれば、五岳も見ず(五岳归来不看山,黄山归来不看岳)」が今でも頻繁に引用されています。この言葉は「五岳(中国五大名山)を見た後は他の山を見る必要がないが、黄山を見た後は五岳さえ見る必要がなくなる」という意味で、黄山の絶景が中国の他の名山を凌駕するほどの圧倒的な美しさを持つことを表現しています。1990年に世界遺産に登録され、TBS「世界遺産」など日本のテレビでも紹介された名山です。

【黄山】1日観光ツアー 昼食付き<日本語ガイド付き/ホテル送迎あり>

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■ 屯溪老街

徽州文化の息づく屯渓老街は、宋代から続く歴史ある商店街で、黄山観光の際に外せないスポットです。夜には赤い提灯が灯り、昼間とは違う幻想的な雰囲気に包まれます。見どころは、徽墨(高級墨)や硯の工房伝統茶葉「黄山毛峰」を味わえる茶館、地元民も通う老舗レストランなどです。土産物屋では手作りの竹細工や刺繍も購入でき、散策するだけで徽州の文化を体感できます。無料で楽しめるため、黄山登山前後のちょっとした散策にぴったり。歴史とグルメ、フォトジェニックな風景が詰まった老街は、旅の思い出作りに最適です。

■ 宏村(🎖️世界遺産)

宏村は2000年に世界遺産に登録された恵州の典型的な古い村で「生きた徽州建築博物館」とも呼ばれています。「中国絵画の村」としても親しまれ、月沼や南湖など古くから灌漑が行われてきた水辺の眺めを楽しむことができます。また恵州の「3種の彫刻」と呼ばれるレンガ彫刻、石の彫刻、木の彫刻を観賞することもできます。彫刻や絵画に興味がある人はにうってつけのスポット。夜のライトアップは特に幻想的ですよ。

■ 徽州古城

中国三大地方文化「徽学」発祥の地である徽州古城は、2200年以上の歴史を持つ生きた博物館。明代の城壁に囲まれた城内には、徽派建築の傑作・許国石坊(八脚牌楼)や全国唯一の「徽州府衙」が現存し、当時の繁栄を今に伝えます。路地裏には職人が墨や硯を作る工房が並び、徽墨の香りが漂う一方、地元住民の日常生活が息づく様子は「歴史と生活が共存する町」ならではの魅力。夜は城壁のライトアップも幻想的で伝統的な踊りのパフォーマンスが見れるイベントが開催されることも。黄山や宏村と合わせて訪れてみてくださいね!

おすすめのグルメ

安徽料理(徽菜)は中国八大料理の一つに数えられる伝統料理です。山間部と水郷地帯の両方の特色を持ち、素材の持ち味を最大限に活かす調理法が特徴。塩漬けや燻製などの保存技術が発達し、濃厚な旨味と香りが魅力。山の幸(野生キノコ、山菜)と川の幸(淡水魚)をうまく組み合わせ、薪や炭火でじっくり煮込む料理が多いです。地元産の醤油や黄酒を使った深い味わいは、一度食べたら忘れられない独特の魅力があります。

臭桂魚

臭桂魚は見た目に反して絶品の安徽名物です。「臭い」という字が入りますが、実は控えめな発酵香が食欲をそそる逸品。淡水魚を特製の発酵調味料に漬け込み、たっぷりの生姜やねぎと一緒に煮込んだ料理です。ふっくらとした白身の魚と複雑な味わいのスープが絶妙にマッチし、地元では「一度食べたら病みつき」と言われるほど。発酵食品が苦手な方も、ぜひ挑戦してほしい安徽料理の真髄です。名店「老街漁村」では、地元客で常に満席の人気メニューとなっています。

毛豆腐

表面に特殊な白いカビ(花かび)を生やした独特の豆腐料理で、安徽省を代表する伝統食です。外側はカリッと、内側はクリーミーな食感が魅力で、通常は唐辛子や山椒などのスパイスと一緒に揚げて提供されます。一見すると躊躇してしまうかもしれませんが、そのコクのある味わいは多くの日本人観光客をも虜にしています。実は体に良い発酵食品で、タンパク質が豊富。地元では「一つ食べれば百の薬より効く」とまで言われる健康食です。黄山老街の露店でも気軽に試せますよ。

知っておきたい注意点

ベストシーズンは秋!🍁

  • 春(3-5月):新緑と花が美しい、雨が多い
  • 夏(6-8月):涼しいが観光客が多い、雷雨に注意
  • 秋(9-11月):ベストシーズン!秋晴れで雲海が見やすい
  • 冬(12-2月):雪景色が美しいが、凍結に注意
💡旅のプロTips:繁忙期(国慶節期間や春節期間などの中国の連休期間)は渋滞や大混雑が予想されますので、この時期は避けたほうが無難です。鉄道チケットが早く売り切れるため、ハイシーズンは早めに予約を!

服装と持ち物

寒暖差が激しく、山上は夏でも朝晩は冷え込みます(7~8月でも15℃前後)。調節がしやすい重ね着がベスト。羽織るものを持参しておくと安心です。また階段での登り降りが多いので、歩きやすく滑りにくい登山靴などがおすすめです。山上は紫外線対策も必須。日焼け止めやサングラス、帽子などを準備しておきましょう。

宏村でのマナー

宏村でお茶を勧められたら、両手か右手で受け取りましょう(この村では左手で受け取ると失礼になります)

まとめ:黄山の楽しみ方

今回は中国の絶景スポット「黄山(ファンシャン)」の魅力と、日本からの行き方、おすすめホテル、必見の観光スポット、美味しいグルメ、そして旅行前に知っておきたい注意点をご紹介しました。雲海に浮かぶ奇岩怪石と松、そして温泉も楽しめる観光スポットということで、日本人の観光客にもオススメです。

個人的には9月中旬から10月がベストシーズン。観光客が比較的少なく、天気も安定していて雲海が見られる確率も高いですよ。

1泊2日でも主要スポットは見られますが、体力を温存しながらじっくり楽しむなら4泊5日がおすすめです。世界遺産の古村落・宏村や徽州文化もじっくり味わいつつ、温泉で旅の疲れを癒してくださいね。

黄山ハイキングには体力が必要ですが、雲の上に浮かぶような松の姿や朝日に照らされる壮大な景色は、その苦労を何倍も上回る感動をくれます。ぜひ一度は訪れてみてください!

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