新型コロナウイルス肺炎における中医学の治療経験を国外へ

2020年3月19日 - News

張伯礼氏、黄◆琦氏(◆は王へんに路)、仝小林氏ら3人の院士は、「中医学による治療経験は、中国の防疫プランにおける注目ポイントだ」とした。韓国や日本、イタリアの一部教育機関からの書面での要請に応え、国内ではすでに中医薬の使用経験を英語に翻訳した。現在、中医薬が世界の防疫の闘いの場に登場して少なからぬ期間を経ており、「科学技術と中医学自身の確かな努力によって、中医薬は国外へと進出し、国際社会の新型コロナウイルスとの闘いをサポートしている」と言えるだろう。現代快報が伝えた。

韓国・日本・イタリアの大学・医療学院と協力

張伯礼氏(撮影・顧聞)。

中央指導グループ専門家、天津中医薬大学校長、中国工程院院士の張伯礼氏は、「韓国・テジョン大学、日本・神戸東洋医療学院、イタリア・ローマのある医療学院から、経験の共有を希望し、彼らの防疫をサポートするために中医薬を送ってほしいとの手紙を受け取った」と語った。

現在、張伯礼氏のチームはすでに関連資料を英語に翻訳し、上記の医療学院と共有している。

武漢市の防疫処方を海外に提供

仝小林氏(撮影・顧聞)。

中央指導グループ専門家、国家中医薬管理局専門家グループのリーダー、中国中医科学院首席研究員、中国科学院院士の仝小林氏は、「ルクセンブルグやカナダなどの華僑の中医師から、今回の武漢市での防疫処方、特に予防面の中医薬処方を求められた。我々は武漢で用いた武漢防疫処方(1号処方)を彼らと共有した」と語った。

多くの国では、中医師が中医薬処方を手に入れたとしても、薬材が不足し、治療処方の薬材を揃えることができないため、こうした海外の国では中医薬処方で本当に新型コロナウイルス肺炎を治療するまでには至っておらず、双方がさらにコミュニケーションを取り、協力していく必要があるという。

黄◆琦氏(撮影・顧聞)。

国家中医薬管理局専門家グループのリーダー、中国中医科学院院長、中国工程院院士の黄◆琦氏は、「我々に連絡を取ってきた韓国の機関は、中国の中医薬による防疫経験を参考にすることを希望している。中国側としても、武漢の防疫において実効性の高かった中医薬や中国医学による治療経験を、より直接的かつスピーディーな方法で韓国の中医師に提供していく」とした。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年3月18日