中国の天文学者、新たな惑星種族を発見

2018年2月6日 - お知らせ

南京大学公式サイトの情報によると、同校と北京大学の研究者はこのほど、国家天文台郭守敬望遠鏡(LAMOST)の観測データを利用し、新たな太陽系外惑星種族「Hoptunes」を発見した。この発見はホット・ジュピターが形成された原因を探る新たな手がかりをもたらした。関連研究論文はこのほど、「米国科学アカデミー紀要」に掲載された。科技日報が伝えた。
1995年に発見されたペガスス座51番星bは、人類が初めて発見した太陽系外惑星、ホット・ジュピターだ。この惑星の大きさは木星と同じくらいだが、宿主の恒星との距離が非常に近いため、表面温度が高い。その後20年以上に渡り、人類はホット・ジュピターを100以上発見し、大量の研究を行ってきたが、その形成と起源は未だ謎に包まれている。
ホット・ジュピターの研究において、研究者は一部の惑星がホット・ジュピターと共に現れ、かつホット・ジュピターと同じく多くが単一惑星であることを発見した。その平均的な大きさは海王星とほぼ同じで、地球の半径の約4倍となっている。しかし大小の差が激しく、小さい惑星は地球の半径の2倍、大きい惑星は6倍となっている。その物理構造が太陽系の海王星と同じかは不明。研究チームはこの新しい惑星を「Hoptunes」と名付けた。
研究チームがLAMOSTのデータに基づき新たに発見した「Hoptunes」は、ホット・ジュピターと同じ幾つかの象徴的な特徴を持つ。これはホット・ジュピターやその他の短周期惑星の起源という重大な謎を解明するため、重要な新しい手がかり、斬新な研究方向をもたらした。