2025年広西生態環境・健康産業プロモーション
6月12日午前、広西壮族自治区生態環境・健康産業プロモーションが、大阪グランドプリンスホテルで開催された。大阪万博中国館「広西周間」のコアイベントの一つとして、本プロモーションでは広西の生態学的優位性と健康産業の成果を展示し、中日両国間の環境保護、健康・介護、バイオ医薬品などの分野における協力のための国際的なプラットフォームを構築した。
広西壮族自治区人民代表大会常務委員会副主任・劉有明氏、中国駐大阪総領事館経済商務部・景春海参事官、大阪商工会議所中国ビジネス委員会副委員長・今村健二氏が出席し、挨拶を行った。広西壮族自治区生態環境庁副庁長・張興贏氏がテーマプレゼンテーションを行い、中日のビジネス関係者約100名が参加した。

劉有明氏は、大阪万博が世界各国の文明交流、経済発展、技術革新、社会進歩を推進する重要なプラットフォームであると指摘し、広西周間の一環として本プロモーションを開催した目的は、日本との生態環境技術、健康産業投資、グリーン貿易などの分野での実務協力をさらに深化させることだと述べた。
広西は生態学的優位性が顕著で、沿海・沿辺・沿江という独特の地理的条件を有し、中国のASEANに対する開放協力の最前線としての役割を果たしている。2024年には、都市部の大気質優良日数比率が97.1%、地表水の国家基準達成率が99.1%に達し、生物多様性の豊かさは全国第3位となった。桂林市は国連生物多様性「自然都市」プラットフォームに選出されている。こうした良好な環境が、広西の健康産業発展の堅固な基盤を提供しており、日本企業との協力機会を共有し、市場を共に開拓することを期待すると強調した。

景春海氏は、中国経済の強靭性と高品質な発展を維持している現状を紹介し、中国とASEANとの自由貿易協定3.0版交渉が完了したことや、中日経済ハイレベル対話で20項目の合意が達成されたことを挙げ、広西が日本経済界向けにカスタマイズした本プロモーションを通じて、さらなる協力が促進されることを期待すると述べた。

今村健二氏は、大阪商工会議所が西日本最大の経済団体として、広西の生態製品や健康産業の「走出去」を支援し、日本のシルバー産業の経験を活かして、高齢化社会における中日協力を探求していく意向を表明した。

張興贏氏は、広西の生態環境と健康産業の具体的な成果を紹介し、バマ長寿ブランドや桂林漓江、徳天跨国瀑布などの観光地、「桂字号」ブランドなどを例に、広西が「生態+観光・康養・農業・医療」を統合した健康産業モデルを構築していると説明した。2024年には中国国内で6回のプロモーションを開催し、120プロジェクト・550億元以上の契約を締結した実績を強調し、日本企業との技術協力や産業連携を呼びかけた。

プロモーションセッションでは、防城港市貿易促進会、広西旅遊発展集団、日本の株式会社アプレイズ、普光総合研究所などの企業・団体がプレゼンテーションを行い、生態産業の発展と協力の可能性について意見を交わした。

会議前には展示・商談エリアが設けられ、参加者との活発な交流が行われた。また、広西の民族文化を紹介する音楽とダンスのパフォーマンスも好評を博した。

本プロモーションの成功は、広西の健康産業の国際化に向けた堅実な一歩となった。今後も広西は生態学的優位性を活かし、日本との協力を深化させ、「緑水青山」を「金山銀山」に転換し、世界の健康産業発展に「広西の知恵」を貢献していく。