TikTokの一時禁止で思わぬ結果:アメリカ人が「レッドノート」で見た“リアルな中国”

2025年2月5日 - 社会

Tiktok難民の大移動

アメリカ政府によるTikTok禁止の動きが加速する中、多くのアメリカ人が代替プラットフォームを探し始めました。その結果、驚くべきことに中国発のソーシャルメディア「Rednote」(中国名・小紅書)に大量の“難民”が流入。当初は「使いにくい」「言語の壁が高い」と戸惑いながらも、そこで目にした中国の日常生活は、彼らの固定観念を根底から覆すものでした。

第1章:新たなプラットフォームとの出会い

アメリカ人ユーザーたちは、Rednoteの独特なUIや中国語メインの環境に最初は困惑。「おじいちゃんになった気分」と自嘲する声も。しかし、Google翻訳を使いながらアカウントを作成すると、中国ユーザーから暖かい歓迎が。ハッシュタグ #TikTokRefugee は瞬く間に数百万ビューを記録し、異文化間の意外な交流が始まりました。

第2章:アメリカ人が驚いた7つの真実

1. 信じられないほど安い生活コスト
住宅価格: 米国の大都市と比べ、中国の2~3線都市では驚くほど手頃な家賃や物件価格。
食費の安さ: 路上フードやスーパーの価格に仰天。
2. 未来のようなテクノロジー
顔認証決済(Face Pay): スマホなしで顔スキャンだけで支払い完了。
スマート物流: 30元(約4ドル)以上で無料配達。食品は温度管理別に仕分け。
都市インフラ: 「道路の穴も汚い水道もない」「25階建てのビルに車で直行できる」という驚きの設計。
3. 手が届く医療と教育
  • 医療費比較:
    • 帝王切開やICUを受ける際の医療費がアメリカでは中国の10倍以上の価格。
  • 学費: 米国の大学は卒業した後も教育ローンを払い続けるが、中国ユーザーから「学費ローン地獄」の話題はほぼ皆無。
4. ゆとりあるライフスタイル
  • 仕事と趣味の両立: 「中国人はオフタイムを趣味に費やしている」という観察。
  • 安全な街: 夜間の外出や学校での銃撃事件がないことに羨望の声。
  • 産後ケア文化: 出産後1ヶ月は専門施設で食事・育児サポートを受ける習慣。
5. 中国発のイノベーティブな商品
  • Huaweiスマホ: 高性能なのに米国では販売禁止という矛盾。
  • BYDのEV車: 高機能でデザイン性が高い電気自動車が「なぜ米国で販売されない?」と疑問視。

第3章:プロパガンダの嘘と気づき

「これまでメディアが描いてきた中国は嘘だったのか?」——Rednoteで見た現実は、多くのアメリカ人に「マトリックスから覚めた感覚」を与えました。高層ビルの映像がCGではなく実写であること、一般市民の生活水準の高さに、「アメリカこそが“輝ける山の上の町”だという神話は崩れた」との声も。

第4章:越境する友情と真の文化交流

中国ユーザーは「英語の授業で習ったペンパルがようやく実現した!」と興奮。双方が「政府同士の対立とは無関係に、私たちは同じ労働者階級だ」と共感する場面も。VPNなしで直接対話できることが、相互理解を深めています。

この先にあるもの

Rednoteもやがて米国で規制される可能性はあります。しかし、この体験を通じて生まれた「中国観の変化」はもはや消えないでしょう。インターネットの本来の役割 —— 人と人をつなぐ「網(ネット)」—— を改めて考えさせる出来事となりました。


      

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