新型肺炎患者、胃腸の症状があれば重症化しやすい
新型コロナウイルス肺炎の患者に胃腸の症状が現れれば、重症化する確率が高くなる。中山大学付属第6病院が21日に明らかにしたところによると、同病院の蘭平教授のチームは「ランセット」の胃腸病・肝臓病の姉妹誌に、「武漢以外の新型肺炎入院患者の胃腸症状」をめぐり、新型コロナウイルスの胃腸の症状に関するオリジナルの研究論文を掲載した。この複数の機関における回顧的研究は、同病院、中山大学胃腸病学研究所、全国の複数の病院及び研究機関が共同で行ったものだ。科技日報が伝えた。
新型コロナウイルスが引き起こす疾患の名称は肺炎だが、このウイルスの受容体は全身のほぼすべての組織において発現する。特に胃腸では発現量が高い。蘭氏は「胃腸の症状を見落とせば、一部の患者の感染確定の妨げになり、ウイルスの経口感染の危害を拡大する恐れがある」と述べた。これに基づいて、チームは湖北省、広東省、江西省の複数の病院と協力関係を結び、匿名の新型コロナ患者232人のカルテを集めた。研究によると、感染者の21%が入院期間中に下痢の症状を起こしており、これまで報告されていた3%を大きく上回っている。同時に多くの感染者に血便の症状が見られる。これらの結果は新型コロナウイルスの消化器を通じた感染メカニズムを裏付けている。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月22日