中国人初の月面着陸、2030年までに実現へ

中国有人宇宙事業弁公室がこのほど発表した公告によると、中国の有人月探査プロジェクト月面着陸段階の任務がすでに実施を開始した。先に無人の月面着陸飛行を実施し、そして2030年までに中国人による初の月面着陸を実現する計画だ。

■30年までに中国人による初の月面着陸を実現へ「中国は30年までに有人月面着陸を実現し科学探査を行う。その後、月科学研究試験ステーションの建設を模索し、体系的で連続的な月探査と関連技術の実証実験を実施する」。このほど湖北省武漢市で行われた第9回中国（国際）商業宇宙飛行サミットフォーラムでは、中国有人宇宙事業弁公室の張海聯サブチーフデザイナーが月面着陸の初期案を発表した。中国の有人月面着陸の初期案はこうだ。2機のキャリアロケットによりぞれぞれ月面着陸機と有人宇宙船を月遷移軌道に送り込む。宇宙船と着陸機は月周回軌道でドッキングし、宇宙飛行士は宇宙船から月面着陸機に入る。その後、月面着陸機は降下し、月面の予定エリアに着陸する。宇宙飛行士は月面に着陸し、科学調査とサンプル採取を行う。予定の任務を完了した後、宇宙飛行士は着陸機に乗り月周回軌道に上昇し、宇宙船とドッキングし、サンプルを持ち宇宙船に乗り地球に帰還する。中国科学院の葉培建院士はこのほど、「中国の有人月面着陸の実現には次の3つの面におけるブレイクスルーが必要だ。

（1）大型キャリアロケットを開発し、人と月面着陸モジュールを月に送り込むことができるようにすること（2）人の地球・月往還の生命保障、安全、作業条件を解決すること（3）さらなる地上条件の建設を行い、各種試験が十分に検証されるように保証すること」と述べた。中国はすでに各種開発・建設を全面的に計画・実施している。科学研究者はキャリアロケット「長征10号」、次世代有人宇宙船、月面着陸機、月面着陸用の宇宙服、有人月面探査車などの設備を開発中だ。