中国経済の急回復、世界の成長にプラス要因 世銀総裁

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新華社 によるストーリー • 昨日 18:47

13日、米ワシントンで記者会見に臨む世銀のマルパス総裁。(ワシントン=新華社記者/劉傑)

中国経済の急回復、世界の成長にプラス要因 世銀総裁© 新華社

 【新華社ワシントン4月16日】世界銀行と国際通貨基金(IMF)との2023年春季会合が10日から16日まで、ワシントンで開催されている。世銀のマルパス総裁は会合期間中の記者会見で、世界が直面している主な課題と、国際社会がいかに対応すべきかなどについて見解を発表した後、新華社記者の質問を受け、中国経済は世界経済全体の回復が鈍い中で積極的な勢いを見せており、世界の成長にプラス要因をもたらしていると述べた。

 同氏は、昨年12月に中国を訪問し、新型コロナウイルス対策の調整・最適化がもたらした経済回復を目の当たりにしたと振り返り、中国経済成長率は22年の3.0%から23年は5.1%に上昇し、世界経済成長の助けになると見通しを示した。さらに、経済再開を加速させ、グローバルサプライチェーンを確保しようとする中国の努力は明らかだと評価した。

 同氏は今週初め、世界経済は全体的に低迷しているが中国は例外で、民間投資に力強さがあり、金融政策にカウンターシクリカル(逆周期)の調節余地があるほか、政府も一貫してサービス業、特に医療・ヘルスケア業や観光業の成長を奨励していると指摘。中国経済成長見通しの改善により、世銀は23年の世界経済成長率予想を1月の1.7%から2.0%に引き上げたと述べた。

 IMFと世銀は毎年春と秋の2度総会を開催。参加する各国の財務相、中央銀行総裁、専門家・研究者らが世界経済の情勢、マクロ政策の調整、グローバルな発展など幅広い問題について議論している。