『蘊承軒・国際文化芸術窓口』三十二 (中国語・日本語) 《第18回KOBE華人華僑業余文化生活展》随想
【日本語】神户華僑総会主催の「神户華人華僑業余文化生活展」が、中華会館7Fの東亜ホールで11月17日から19日までの三日間、華々しく開催されました。これは2年に一度開催され、今年で18回を迎える展覧会です。
2年前の2015年、光栄なことに神户中華同文学校の張述洲校長からお話があり、私の蘊承軒研究室の作品がこの展覧会に招待される事となりました。
私はこの時、在日中国人の方々にもっと祖国の伝統芸術と触れ合って頂きたいと考えました。その考えを張述洲校長と華僑総会、中華会館の方々にも支持して頂きました。会場には「中国伝統絵画体験コーナー」が設けられ、私は現場で指導を行いました。この展覧会の展示作品は水墨書画、水彩画、油絵、日本画、写真、木工、クラフト、手芸、生花など幅広いジャンルから集まり、本当に素晴らしい展覧会となりました。体験コーナーも大反響でした。
張述洲校長が第17回の展覧会後の新聞記事に、神戸華僑の歴史を以下のように述べられています。
『華僑が旅先の土地・神戸に住み着いて148年。この地域の発展に消すことの出来ない貢献をしました。華僑の先輩は包丁(料理業)、ハサミ(裁縫業)、剃刀(理髪業)—俗称「三つの刀」で中国人の天地を切り開きました。日本社会では(一般的に)中国人は稼ぎ上手だけれど文化的な生活感覚は欠けていると思われがちです。この為、当時の神戸華僑総会会長・神戸中華同文学校校長の李万之先生は、華僑たちの文化芸術作品の発表の場を設けて華僑の文化と芸術に対する教養水準を向上させたいとの思いから、30年前の1979年9月1日に第1回「神戸華人華僑業余文化生活展」を誕生させました。』
第18回目を迎えた今年、私は展覧会の現場指導担当になりました。在日華人華僑の同胞に対して、中国と日本の二つの文化と芸術に通じる事が双方の理解を最も深めると考え、私は中国大陸の李連仲先生、孫学東先生、王軍先生、趙春利先生と在日中国画家の牛子華先生、金属造形作家の楊海峰先生と京都造形芸術大学通信教育9名の宋画模写作品を招待し展示しました。
第18回目を迎えた今年、私は展覧会の現場指導担当になりました。在日華人華僑の同胞に対して、中国と日本の二つの文化と芸術に通じる事が双方の理解を最も深めると考え、私は中国大陸の李連仲先生、孫学東先生、王軍先生、趙春利先生と在日中国画家の牛子華先生、金属造形作家の楊海峰先生と京都造形芸術大学通信教育9名の宋画模写作品を招待し展示しました。
3日間の展覧会開催期間中、華僑総会の方々と神户中華同文学校の子供達と保護者の皆さん、そのご友人など沢山の人が中華会館の会場に訪れ、作品を観ながらそれぞれに親交を深めておられました。会場を訪れた子供達も思う存分に水墨画を体験しました。本当に最高の展覧会でした。
私は今回の展覧会で、水墨画体験コーナーを指導し、会場に訪れた方々に作品の解説とご案内をしながら、多くの感動と気づきを味わいました。
林先生は私に「孫学東先生と趙春利先生に『ありがとう』とお伝え下さい」とおっしゃいました。一枚の絵、一作の書がこんなにも観る人の心に追憶と感動を与えるという事に、この展覧会を開催していく意義を深く感じました。
今回華僑の先輩方の物語を聞き、華僑の子供達の伝統文化芸術の教養育成に協力できた事で、私は華人と華僑が自信を持って更に日本で楽しく活躍出来ますようにと願う気持ちが益々強くなりました。2年後に開かれる次の展覧会では、もっと多くの日本人にも参加して頂きたいです。文化芸術を通して両国の理解と交流が深まっていく事こそ、私が「KOBE華人華僑業余文化生活展」に寄せる熱い思いなのです。
第18回展が大盛況のことで、毎年一回展覧会を開催して欲しいと言う声も多く有りました、次回の『第19回KOBE華人華僑業余文化生活展』をご期待ください・・・
執筆者:李留雁