2017年・船場まつりの御神輿『蘊承軒・国際文化芸術窓口』三十(日本語・中国語) 

2017年11月2日 - イベント コラム 中日交流

『蘊承軒・国際文化芸術窓口』三十   2017年・船場まつりの御神輿

『船場書画展』会場での書画指導の為、私は毎年他の船場まつりのイベントには参加できずにいました。今年こそ船場まつりの更なる楽しさを味わい皆さんにもお伝えしたいと考えて、神輿巡幸に参加させていだだくことにしました。

大阪を代表する稲荷社として古くからあつい信仰を集めてきた博労稲荷(大阪市中央区)の神輿巡幸は、勇壮な「男組」と華やかな「女組」がそれぞれに神輿を担いでお祭り気分を盛り上げます。この巡幸は『船場まつり』の一環として平成24年におよそ50年ぶりに復活し、今年で5年目となります。商売繁盛を祈願して、博労稲荷(難波神社の摂社)の神輿が今年も船場の街を練り歩きました。この日の為に船場センタービル連盟・船場まつり推進協議会の池永純造会長と商店街の皆さんは入念な準備をしてきました。

「船場まつり」の最終日である10月8日の朝、私は『船場書画展・日中友好大阪画院展』の体験書画指導を蘊承軒スタッフの仲村さん、原口さん、石崎さんに任せて神輿巡幸の皆さんと難波神社で合流しました。池永純造会長は私に日本の神輿について丁寧に解りやすく説明してくださいました。

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商売繁盛の神様(博労稲荷社の神様)と皆さんがお会い出来るように、神社に祀られている神様の御魂に『安全と商売繁盛』のお願いをしてから神輿に乗って頂き、皆でそれを担いで商店街を巡幸するのです。神社にお参りに行けなくても、沢山の人達がこの神輿を通して神様とご縁を頂ける、神様の偉大なお力に授かれる、という優しい考えから生まれた行事です。

朝9時から神輿を担ぐための最終リハサールを行い、続いて男組、女組、西船場獅子講保存会大和などの参加者全員がご祈祷を受けて10時半から巡幸が始まりました。難波神社の氏子地域であるせんば心斎橋筋を、きらびやかな神輿が賑やかに渡って行きました。

11時頃、私は予定通り書画展の現場指導に戻りました。水墨画家である柏原月山先生のご家族が会場にいらっしゃいました。池永純造会長と共に『船場書画展』の発起者でもあられた月山先生は9月中旬に肺癌の為に亡くなられました。急なことでした。この場をお借りして改めてお悔やみ申し上げます。私も私の生徒達も、今回の船場書画展でまた月山先生にお会い出来ることを心から楽しみにしていました。皆で月山先生を偲び、先生の作品の前にお花と出版予定の著書の一部をお供えしました。会場に来られた月山先生のご友人やファンの方々は、悲しみながら先生の作品をご覧になりましたが、今後出版されるご本と遺作展開催のお話に心を慰めておられました。皆で月山先生のプロフィール写真を眺めながら、水墨画を誰よりも愛し、己に厳しく弟子には優しかった格好良すぎる月山先生の事を静かに思い出していました。

月山先生は水墨画を真に理解する為には単純に技術を習得するだけではなく、如何に精神の在り方が重要かということを含めて後世に伝承していく義務と責任を強く感じておられました。そんな月山先生のお心に触れて、私も船場まつりの芸術催事である『船場書画展』が、大阪の中心地として発展し続ける船場の街の誇れる文化の一つになるように、この街の皆さんと共に頑張りたいと改めて強く思いました。

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船場まつりも来年で10周年を迎えます。船場センタービル連盟の池永純造会長も、会長職に就かれて来年で10年目となられます。この『二つの10年』の節目となる来年10月の船場まつりを盛り上げる為、『船場書画展・日中友好大阪画院展』はこれからも地域の皆さんのお手伝いをさせて頂きたいと思います。

執筆者:李留雁

中国語↓

  • 因为要在『船場書画展』会場書画指導,我毎年船場祭的其他活动都没能尽兴参加。今年我想亲身体验一下船場祭的乐趣并传达给大家,进而愉快的决定去参加神輿巡幸。DSC06079大阪最具代表性的稲荷社自古以来被广泛信仰的博労稲荷(大阪市中央区)的神輿巡幸,勇壮的「男队」和華美的「女队」肩担着神輿,把祭節的热闹气分推向高潮。这一巡幸作为『船場祭』的一環,在平成24年休停约长达50年之久后才恢复了活动,到今年是第5年了。祈祷商业买売繁盛,博労稲荷(難波神社的摂社)的神輿今年还在船場街巷列队缓步前行。为了这一天,船場中心大厦連盟・船場祭推進協議会的池永純造会長和商店街的相关人员做了精心周到的准备。「船場祭」的最后一天10月8日清晨,『船場書画展・日中友好大阪画院展』的体験書画指導由蘊承軒的仲村女士、原口女士和石崎先生暂时负责,我与神輿巡幸的人员在難波神社集合。池永純造会長向我详细易懂的说明了关于日本的神輿:为了商业买売繁盛的神(博労稲荷社的神様)能方便与大家见面,向神社供奉的神的御魂祈祷『安全和商业买売繁盛』后,将乘着神的神輿用肩膀担起在商店街巡幸。让即使不能去神社参拜的更多的人通过这神輿也能与神结缘,获得神赐予的更大的力量……这是地域先导者本着这样的亲善的想法而诞生出的活动仪式。

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    清晨9時开始进行肩担神輿的最終排练,接着男队、女队、西船場獅子講保存会大和等参加者全員在神社主堂进行了祈祷仪式,10時半巡幸开始了。難波神社地域船场心斎橋,光辉夺目的神輿热闹的走过。

    11時多,我按预计的时间赶回書画展現場指導。水墨画家柏原月山先生家属这时也正好莅临会場。与池永純造会長一同发起『船場書画展』的月山先生于9月中旬因肺癌去世了。走得非常突然。我和我的学生们,还有去年的体验水墨画的人们都盼望着今年在船場書画展与月山先生再聚,大家怀念着月山先生,月山先生的作品前摆放着鲜花和预定出版的著書样本。来到会場的月山先生的友人和粉丝们看着月山先生的画作,今後出版著作和遺作展的話题令大家感到安慰。与大家一起看着月山先生简历卡上的照片,想起了比谁都更爱水墨画、严于律己、对弟子却亲切教导的气派十足的以往的月山先生……

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    “为了真正理解水墨画,不仅是単純的学得技術,还要学习包含精神层面方”, 月山先生他强烈感到将这一认知传承给后世的责任和义务。被这样的月山先生先生感动,我也更加决心,为使船場祭的芸術活动『船場書画展』,能成为大阪中心地继续不断発展的船場地区的令人骄傲自豪的文化之一,与地域的人们共同努力。

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    船場祭明年迎来10周年。也是船場中心大厦連盟的池永純造会長担任会長的第10年。这个『双10年』之际,来年10月的船場祭要办得更加热闹隆重,『船場書画展・日中友好大阪画院展』也与地域人一同携手继续再接再厉。

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    執筆者:李留雁