特別展「漢字三千年」が群馬県で開幕
中国の6省・市の博物館17ヶ所の文化財約117点(組)を集めた特別展「漢字三千年—漢字の歴史と美」が群馬県高崎市で20日午前に開幕した。
中日両国の民間交流を促進しようと、同特別展は2016年10月から日本でスタート。1年間にわたって、東京から京都、新潟県、宮城県、群馬県などで展示が行われている。統計によると、現在までに すでに日本の各界から20 万人が見学に訪れているということだ。漢字の影響を深く受ける日本で、漢字の文化・歴史における思想的価値、学術的価値、美的価値を紹介するのが狙いだ。
中国人民対外友好協会の李小林会長は、挨拶の中で、「『漢字三千年』は、漢字に関する文化財を系統立てて展示する日本初の展示会。中日両国が『漢字』を通して、理解と親睦を深めようとする有意義な試みだ。展示会の成功は、近年の中日両国の文化交流の成果であり、中日が理解、親睦を教唆するための黄金の架け橋となる」と語った。
劉少賓・中国特命全権大使臨時代理は、「『漢字三千年』を通して、来場者は漢字の起源や変遷、発展を系統立てて理解することができるほか、美しい漢字文化の魅力や豊富な人文のおもしろみを楽しむことができる。群馬県は最後の開催地で、漢字の歴史と美を伝えるこの特別展の最高のフィナーレになると信じている」と語った。
また福田康夫元首相は、同特別展を高く評価し、来賓に貴重な文化財の歴史的意義などを説明した。そして、「今回の特別展は、漢字文化圏における盛大なイベントで、日中両国に積極的な影響を及ぼしているだけでなく、日本の普通の人々にも通常とは異なる観点で漢字を理解させてくれる。今年と来年は日中友好交流にとって重要な年で、日中の政府や民間が、相互理解を強化するための一連のイベントを展開している。同特別展が1000年以上続く日中文化交流史に、深く大きな意義を持つ1ページを加えてくれるだろう」と語った。
同特別展は群馬会場が最後の展示会場となっており、9月10日まで開催される。